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小説 ほな、また9.異常な空間と当たり前な空間2

(これは小説です)

9.異常な空間.と当たり前な空間2

“親族のかための杯”、結婚式、披露宴が終わってアイツが迎えに
来てくれた。
「お願いね」
母がアイツに言った。

アイツは、私を車の助手席に座らせて、車椅子を畳んでトランク
に入れた。
トランクの閉める音がした後、アイツが運転席に乗って来た。
「夜ごはんどうすんの…?」
アイツがこっちを振り返って聞いた。
「私…、お腹すいてないけど…」
「どうしたん…?、元気ないやん…」
妹が離れて行ってしまうような感覚は、やっぱり私の中から消えて
いなかった。
「ごはんおごるわ」
アイツは、そんな私にハンバーグをおごってくれた。
「ありがとう、ごめんな…」
「大丈夫!」

施設に到着すると、アイツはトランクから車椅子を下ろし、
助手席から私を抱き上げて車椅子に乗せてくれた。
「元気だしや、ほな、また」
アイツは、そう言って自動ドアを出て行った。

「次は、あんたやで!」
披露宴の時に花嫁姿の妹が言ってくれた言葉は、ずっと私の心に
残っていた。

-“異常な空間と当たり前な空間”3へ続く-










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