忍者ブログ

カレンダー

07 2019/08 09
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

最新記事

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

[403]  [402]  [401]  [400]  [399]  [398]  [397]  [396]  [395]  [394]  [393

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

小説 ほな、また8.公衆電話と白い車4

8.公衆電話と白い車4

職員に呼ばれて電話に出ると、アイツの声が聞こえてくる。
「下に来てるんやけど」
解っている言葉でも、私の心はパっと明るくなった。
私は、施設に入所してから使い始めたモーターが付いた“電動車椅子”を
運転してエレベーターで1階に降りた。
最初は、アイツが上に上がって来てくれて一緒に下に降りていたが、
詰め所で書かされる面会簿がオックウになったのか、職員に声を
かけて私を呼んでもらうのがオックウになったのか、いつの間にか
下にある公衆電話から私に電話をかけてくるようになった。

長い廊下を進み、外に繋がる扉が見えると、公衆電話の横にアイツが
立っている。
「長いこと待った…?」
「いや、あんまり…」
「そうかっ、よかった!」
アイツが自動販売機で缶ジュースを2つ買ってベンチに座り、
オレンジジュースのプルトップ開けて、ベンチの隣にいる電動車椅子
の私に渡してくれて、私達は時間を過ごす。
アイツが私を笑かそうとして、私がジュースを吹き出しそうに
なったり、アイツの仕事の話を聞いたり、私の話を聞いてもらったり、
時には高校生の頃の思い出話をしたり…、また新しい“いつもの時間”
になっていた。

-“公衆電話と白い車”5へ続く-















PR


忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne