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小説 ほな、また4.恋と小さな嘘2

4.恋と小さな嘘2

「それ何…?」
「別に何でもない」
「ふ~ん、そうなん」
アイツがそれ以上突っ込んでくることはなかった。
『ほんとは、気づいてるんかなぁ…?、興味ないんかなぁ…?』
アイツのアッサリと引き下がる姿に私は思っていた。

そんなある日、寄宿舎で非難訓練が行われた。
私はその日、小学校からの同級生で、仲の良い友達と喋っていた。
もちろん、マフラーを編みながら…。
友達は、その時、一時的に寄宿舎で暮らしていた。
突然、非常ベルが鳴り出した。
私と友達の体は、その音に思いっきり飛び上がった。
「ヒ~!なに~!」
「非難訓練や!、大丈夫…?、非難するよ!」
寄宿舎の先生が少し歩ける友達の手を引いて、私の車椅子を押して、
学校へと続く大きなスロープを上った。
「あ~、落ちた~!」
私の膝の上から毛糸玉が転がり落ちてスロープを転がった。
「待って~!、拾って~!」
友達が、そう叫ぶ私とコロコロスロープを落ちて行く毛糸玉に大笑い…、
それを見て、私も大笑い…!
『非難訓練やのに!』
そう思うとますます大笑いしてしまっていた。

とにかく…、私は、アイツへのマフラーを編み続けていた。

-“恋と小さな嘘”3へ続く-











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