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小説 ほな、また3.幸せと戸惑い5

(これは小説です)

3.幸せと戸惑い5

この頃、私とアイツは、お互いの上着を交換してみたり、
私がアイツのウォークマンを使って音楽を聞いていたり…、
周りの友達が見ても、たぶん…、仲良しだった。
「お前らほんまはどうなってんねん…?」
「えっ…?、何が…?、何で…?」
「2人、いつも一緒にいるやん!」
「えっ…、そうか…?、別に…」
友達の問いに、いつも中途半端な答えをするアイツ…。
『だから…、どうなん…?』私がその応えを聞きたいと思っていた。

寄宿舎での夕食後のグループ活動、アイツのグループは、
大体は、食堂に集まっていた。
私のグループの活動の方が早く終わることが多かった。
だから、自分のグループの活動が終わった後、私はいつも、
グループ活動を終えて出て来るアイツを食堂の側で待っていた。
“いつものスペース”でアイツとの“いつも時間”を過ごしたくて…。
「またアイツのこと待ってるのか…?」
「えっ…?」
「毎日待ってるよなぁ…、よくやるよな、しんどくないん…?」
ある日、私に友達が言ってきた。
『あっ、ばれてる!』

しばらく待っていると、食堂から出て来たアイツが、当たり前に、
待っていた私の車椅子を押して、“いつものスペース”に向かった。
「どうもどうも!」
アイツは、いつものように笑顔で言った。
『これやから…、ズルいよなぁ』
私は、心で呟いた。

-“幸せと戸惑い”終わり-









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