忍者ブログ

カレンダー

02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

最新記事

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

[373]  [372]  [371]  [370]  [369]  [368]  [367]  [366]  [365]  [364]  [363

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

小説 ほな、また2.救いと気づき4

(これは小説です)

2.救いと気づき4

寄宿舎では、夕食後の2時間は障害別のグループに別れての活動時間に
なっていた。
肢体不自由の私と体には障害のないアイツは、もちろん、別々のグループ
で活動していた。
私のグループでは、卵のカラと折り紙を使った張り絵で、グループ名の
“ペガサス”の巨大な看板を作ったり、みんなでお茶をしたり、編み物をしたり…。
アイツのグループでは、みんなで豆腐やおからを作ったり、マラソンや
買い物に行ったり、プロレスをしたり…。

グループの時間が終わって…、就寝時間までは自由時間、みんなそれぞれ
に過ごしていた。
私とアイツは、廊下の隅に作られた入口が透明のフィルムで仕切ってある
スペースで、2人で話をしたり、お菓子を食べたり、宿題をしたり、
試験勉強をしたり…。
その様子は、廊下から丸見えだったが、気にはならなかった。
たぶん…、アイツも…。

何時の頃からか、これが、私にとって当たり前の日常になっていた。
『アイツはどうだったのだろう…?』

この頃にはアイツは、学校でも寄宿舎でも友達の真ん中にいて、女の子にも
モテるようになっていた。
アイツのスッとした姿や“優しいんだろうなぁ”と思える笑顔は、人を引き
つける充分な魅力になっていた。

-“救いと気づき”5へ続く-








PR


忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne