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小説 ほな、また2.救いと気づき2

2.救いと気づき2

学校でも寄宿舎でも毎日笑い転げて、しばらく絶った頃、後輩の2人が
寄宿舎を出ることになった。
学校では、相変わらず、4人で連んでいたが、登校、下校はアイツと
私の2人になった。

朝、ごはんを食べた後、アイツはいつもオセロをしていた。
私は、アイツが誰かと対戦しているのを隣で見ていたが、気が気では
なかった。
「ほんまに、もうアカンて、遅刻する!」
「大丈夫やから」
焦りまくっている私をよそにアイツは、オセロを続ける。
「行くで!」
対戦の決着が着くとアイツは、私の車椅子を押して走り出す。
食堂を出て、寄宿舎の出入り口に置かれた小さなスロープを下り、
学校へと続く大きなスロープを上って、すぐの角を曲がる。
教室に到着した途端に、ホームルーム開始のチャイムが鳴る。
“キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン”
「お前ら、また遅刻やん!」
「ぎりぎりセ~フ」
友達のカラカイにアイツが大声で返し、私達は席についた。

私達の朝はいつもこんな感じだった。

-“救いと気づき”3へ続く-










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