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小説 『初恋3』

(これは小説です)

3.告白

ウエイトレスが運んできたコーヒーと紅茶を飲みながら、二人は話していました。
「どうでもええことで、よく熱くなったよな、俺たち、ガキみたいに」
「ガキみたいって、ほんまにガキやったやん」
「まあな、俺なんか、小学生…」
「意味なく楽しかったよな~」
「とにかく、よく一緒にいたよな」
「何で、何が、あんなに楽しかったんやろ…?」
「何でって、寂しいこと言うやん、姉さん」
「そう…?」
「一応、俺は、姉さんが初恋やったんすけど…」
「えっ、うそっ、あの頃…?」
「はい…、初めて、これが女の子を好きになるってことかなぁ…って思ったっていうか…」
「そうなんや…」
「そうなんやて、全く気づいてなかったんすかっ…?」
「うん、だって、まさかやん!」
「ちょっとは気づいてくれてるかと思ってました…!」
「ごめんな、どんかんやねん、私、なぁ、これって告白…?」
「あっ、そうかも…、です…ね…」

『…そう言えば、私も、ドキドキしたことあったなぁ…』みきは、すっかりおとなになったのぶと、少女の頃のちょっと心地よい思い出と、突然の告白に、記憶の奥に沈んでいた気持ちを微かに思い出していました。


-『初恋』4へ続く-





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