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小さな羽根Ⅴ神様の答え9

(これは物語です)

『小さな羽根』


Ⅴ 神様の答え9


「さて、ミーメ、私は、ジュナのところに行ってやらねばならない」
「はい」
「お前は、しばらくここで待っていなさい」
「わかりました」

神様は、静かに扉を開けて出て行きました。

しばらくすると“エリア”がミーメをジュナが休んでいる部屋へ案内して
くれました。
右の背中の羽根を外してもらったジュナが、部屋に敷き詰められた白い雲の
上に寝転んでいました。ミーメも隣に〝フワッ〟と寝転びました。

『ジュナ、あの者”に願った羽根を付けて暮らしている時のお前は、心から
幸せそうだった…、また傷つき苦しむことでお前は、仲間たちの心を動かした、
私の心もだ、お前に与えた役目が過酷すぎたのではと迷っていた私の心に
決心をもたらした、お前なら与えた役目を果たすことができるだろうと…』

神様は、ジュナの治療を終えた後、誰もいない部屋へ戻り、考えをを巡らせていました。

『この世では、自分から見て異なものを排除しようとする、だから持って生まれた
ものを変えたいと願う者があるのだろう、差別や苦しみから逃れるために…、
それでも私は、それを許すことはできない、一度許してしまったらこの世では、
見境がなくなってしまうだろうから…、だが、ジュナ、ミーメ、お前たちを
見ていて、叶えてやるべきだろうかと迷ってしまった…、そんな者たちが
他にもいるのだろうとも…、だから、ミーメ、お前の心に映った“
あの者”の姿が真実の姿なら、せめて、“あの者”に造ることを許し、
そのリスクに苦しむ者を治療し休ませてやりたい…、それはジュナの羽根と
同じ造り物なのだから…、その者に異物のリスクを背負うことができるの
なら…、だが、そうすることは正しいことなのだろうか…?』

神様は長い時間考え続け、呟きました。

「とにかく“あの者”に会って話を聞くとしよう…!」

『ジュナ、ミーメ、二人だけでゆっくり休みなさい、ジュナ、お前には、私が何故
お前に仲間と同じ羽根を与えないのか解るだろうか…?、ミーメ、
お前には…?。いつか、お前たちがその意味を理解する時がくることを
私は信じよう…。』


ー“Ⅴ神様の答え10”へ続くー








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