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ちびちゃんストーリー10スカート

(これは物語です)

ちびちゃんストーリー10


『スカート』

ちびちゃんは、家族と離れて、ちびちゃんと同じように立って歩くことが
できなかったりするお友達と学校の寄宿舎で暮らしていました。
そこでは、ちびちゃんより大きなお兄さんやお姉さんもたくさん暮らして
いました。お兄さんやお姉さんは、ちびちゃんをとても可愛がってくれました。

今日は、ちびちゃんがお家へ外泊する日です。
ちびちゃんは、いつも可愛がってくれているお姉さんが洋服を片付けて
いるのを見ながら、お迎えを待っていました。
色んな色のトレーナー、ブラウス、セーターにカーディガン、Tシャツが
出てきました。ズボンやスカートもたくさん出てきました。スカートが
出てきた時、ちびちゃんは思わず言いました。
「スカートはきたいなぁ…」
ちびちゃんは、よつばいで動いていたり、車いすに乗っていたりで、
怪我をしたらあぶないから、めくれたりしたらカッコ悪いからと
スカートをはかせてもらえませんでした。だから、ちびちゃんは、
スカートにとてもとても憧れていました。

「スカートはきたいなぁ…」
ちびちゃんの言葉を聞いて、お姉さんが一枚のスカートをちびちゃんに
見せて言ってくれました。
「これ、私が昔はいてたんだけど、はく…?」
そのスカートは青色で、赤と黄色のりんごが書いてあって、後ろで
リボンを結ぶようになっていました。
「かわいい!」
かなり古いものらしく、りんごが少し薄くなっていましたが、ちびちゃん
にはとてもとても輝いて見えました。
「うん、はく!」
ちびちゃんは嬉しくてすぐに応えました。
「あっ、じゃあ、今日お家にはいて帰って、お母さんたちに見せて
あげたら…?、はかせてあげるから!」
ちびちゃんは、ドキドキしながらお姉さんにスカートをはかせてもらいました。

しばらくして、お父さんが迎えに来てくれました。
「さあ、帰ろうか」
お父さんは、ちびちゃんのはいているスカートに目をやりました。
「これ、はいて帰るのか…?」
「うん!」
ちびちゃんは、とても嬉しそうに応えました。
「そうか」
お父さんの少し困った顔がちびちゃんに見えました。
『な~んだ…』
ちびちゃんは、ちょっぴりガッカリしました。

スカートをはいたちびちゃんとお父さんは、電車に乗りました。
電車は混んでいて座る所がありませんでした。お父さんは仕方なく、
ずっとちびちゃんをだっこしたまま立っていました。お父さんは、
また困った顔をしていました。お父さんにだっこされたちびちゃんの
スカートは、少しずつ上に上がって来て、パンツが見えそうに
なっていました。お父さんは、スカートが上がらないように、
ちびちゃんをだっこしながらスカートをずっと下に引っ張って
くれていました。
『そうか~、だからお父さん、困った顔してたんだ…』

お家に着いたら、お母さんがちびちゃんに聞きました。
「どうしたの…?、そのスカート」
「寄宿舎のお姉さんにもらったの…」
「まあ、こんなのもらっちゃって…、それに、スカートはね」
『な~んだ』
ちびちゃんは、またガッカリしました。
「まあ、女の子だから、はきたいよな、スカートも」
お父さんが洋服を着替えながら言ってくれました。


-おわり-






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