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小さな羽根Ⅴ神様の答え4

(これは物語です)

『小さな羽根』


Ⅴ 神様の答え4


「ジュナ、その背中の羽根を外してしばらく休めば、お前は、今感じている
痛みからは解放されるだろう、その後、以前にお前の背中に付いていたあの
小さな羽根を戻してやれば、もう二度とお前はその痛みを感じることはない
だろう…、あの羽根は造られた物ではなく、お前の体の一部なのだから」

「神様、おっしゃっていることは理解できます、でも、僕は…」
「そうです、神様、彼は…」
「まあ、落ち着いて、話を最後まで聞きなさい、私はジュナお前自身に決めて
ほしいと言っただろう、これはお前が選択する一つ目だ」
「はい、神様、申し訳ありません…」

「もう一つの選択は、羽根を外してしばらく休み、痛みから解放された後、
再び、現在(いま)その背中に付いている造り物の羽根を戻すということだ、
こちらを選択した場合、痛みから解放された後も、お前は、またその痛みを
感じることになるだろう、その羽根は造られた物で、お前の体にとっては、
異物なのだから…」

神様は、再び雲の椅子に座り、優しげな表情でジュナとミーメを見つめました。
ジュナは神様のその様子に安心し、自分が一番望んでいること、答えが解って
いても諦められないことを口にしました。

「神様…、お聞きしてもよろしいですか…?」
「ああ、何でも聞きなさい…」 
「僕に選択できるのはその二つだけなのでしょうか…?、仲間と同じ大きさの
本当の羽根を下さるということは選択させては頂けないのでしょうか…?」
「ジュナ…、もう一度言おう、私は、持って生まれたものを変えることは
許していない、だから、今、私がお前にしてやれることは…、今話した二つだけだ」
「解りました、神様、ただ、もう一度お聞きしておきたくて…」
「そうか…、ジュナ」


ー“Ⅴ神様の答え5”へ続くー








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