(これは物語です)
『小さな羽根』
Ⅴ 神様の答え1
「ミーメ、帰ってきたわよね」
「ええ、だけど、またジュナと一緒に神様のところに行ったみたい」
「ジュナは大丈夫なのかなぁ…?」
「ジュナの痛みを治してもらうって…」
「あんな状態でジュナは神様のところに行けるのか…?」
「大丈夫だよ、ミーメが帰ってくるまではずいぶんあったからね」
「そうね…、ジュナはその間、力を蓄えていたみたいだものね…」
「それに、ミーメがついているもの、大丈夫よ!」
「やっぱり、しばらくは仕事は無理みたいだよ」
「そりゃ、まだ無理だろうなぁ…」
「でも、ジュナはとても仕事をしたがっていたよ」
「なのに、まだ休まなきゃいけないからって…」
「うん…、みんなに迷惑かけてるって気にしていたよ」
「なあ、ジュナが気にせず休めるように、ジュナに休みの日を作ってやったらどうだ」
「ええ、そうね!、そうすれば、ジュナが仕事に戻っても私たちに気を使わずに
休めるものね」
「でも、ジュナだけに休みの日があったら、ジュナは僕たちに余計気を使って
休めないんじゃないかなぁ…?」
「ん~、そうだなぁ…」
「それなら、私たちにも順番に休みがあればいいのよ!」
「ええ、そうね、そうすればジュナも気を使わずに休めるわね」
「僕たちも休みの日に力を蓄えることができるしな」
「そうだな、僕たちちょっとジュナに頼りすぎていたしな」
「そうよね…!」
「ねぇ、ジュナとミーメの休みは同じ日にしてあげるといいわね!」
「そうね、それがいいわね」
仲間たちがこんな話し合いをしている頃、ジュナとミーメは金色の光の中を再び
神様のところに向かって飛んでいました。
ジュナの背中の痛みはまだ残っていましたが、仲間たちが言うようにミーメの帰りを
待つ間、その力を蓄えていたのでミーメの助けがあれば、神様のところまでは
飛んで行けるほどになっていました。
「もう一度、神様のところに行きましょう!」
ミーメの言葉に驚いたジュナでしたが、その説得に押されミーメと一緒にもう一度
“神様のところ”に行くことを決めました。
ミーメは“天使”が言ってくれた“強い力”を信じて、もう一度、ジュナと一緒に
“神様のところ”に向かいました。
ー“Ⅴ神様の答え2”へ続くー
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