(これは物語です)
『小さな羽根』
Ⅲ 名前のない天使7
「ミーメさん、ご心配でしょうが、しばらくお待ち下さい」
「ええ…、どうか、よろしくお願いします」
「彼は、きっと大丈夫ですよ」
「信じています、彼のこと…、そして、あなたのことも…」
「ありがとうございます…、あちらの部屋からの音は聞こえないように
なっています、静かに過ごして頂けると思います」
「ええ…」
「それから、お食事は、ここにあるものを何でも使って下さい」
「わかりました」
「眠る時はそちらの部屋で…、それから…」
「それだけ解っていれば大丈夫です、それより…、やはり、長い時間が
かかるんですね…」
「そうですね…」
「ミーメ、心配しなくても大丈夫だよ」
「ええ…、待ってるわね」
ジュナとミーメは優しく微笑みを交わしました。
ー“Ⅲ 名前のない天使8”へ続くー
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