(これは物語です)
『小さな羽根』
Ⅲ 名前のない天使2
「見つけたんだ!」
「何を…?」
「僕が僕になれる方法をだよ!」
「どういうこと…?」
「“エデン”の向かうに、僕たちの願いを何でも叶えてくれる天使がいるらしい…」
「何でもって…、何故…、何のためにそんなことをしているの…?」
「その“名前のない天使”も、僕たちと同じように、持って生まれた何処か
を直してほしいと神様にお願いしたんだ…、でも、やっぱり、叶えて
もらえなかったんだ…、それで、“ここ”を出て、
神様に復習するために、自分と同じように叶えてもらえなかった願いを叶えているらしい…」
「そうなの…」
「ねえ、名前がないのは、神様が罰をお与えになったの…?」
「いや、名前は自分で封印したらしい、神様から遠ざかるためじゃないかって話だ」
「ジュナ、あなた、一人で“エデン”の向かうまで行ったの…?」
「いや、“ここ”を出て情報は手に入れたけど、“エデン”の
向かうまでは僕のこの羽根だけでは行けなかった…」
ミーメは、ジュナが何故長い間帰ってこられなかったのか理解できました。
『一人で一生懸命に飛んでいたのね…、大変だったでしょう…』
ー“Ⅲ 名前のない天使3”へ続くー
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