[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
(これは物語です)
「またあしたね!」
みかちゃんはお友達に手をふりました。
「さぁ、帰ろうか」
「うん!」
お母さんと手をつないでお家へと続く道を歩き出しました。
みかちゃんは、ふと立ち止まってお母さんに言いました。
「ねぇ、お母さん」
「なあに…?」
「あしたってどっから来るの…?」
「えっ、どっから…?、みかちゃん、あしたはねぇ…」
お母さんは、みかちゃんと手をつないだまま後ろを振り返りました。
だから、みかちゃんも一緒に後ろを向きました。
オレンジ色のお日さまが道の向こうに沈もうとしていました。
「ほら、みかちゃん、お日さまもお家に帰えろうとしてるでしょう!」
「ほんとだ、すごくキレイだね!」
「そうね、お日さまがお家に着いたらね、夜になるのよ」
「そうか、お日さまがお家に帰っちゃうから夜は真っ暗なんだね」
「うん、そして、朝、みかちゃんが目を覚ます前には、お日さまが“あした”を
連れてきてくれるのよ」
「そしたら、また、お友達に会えるんだね!」
「そうね!」
「またあしたね!」
みかちゃんはお母さんと手をつないでお日さまにあいさつしました。
そして、お家へと続く道をまた元気に歩き出しました。
-おわり-