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ちびちゃんストーリー50オレンジ色のぬいぐるみ

(これは物語です)

『オレンジ色のぬいぐるみ』

ちびちゃんは、家族と離れて、ちびちゃんと同じように立って
歩くことができなかったりするお姉ちゃんやお兄ちゃんと学校の
寄宿舎で暮らしていました。

「ちびちゃん!、せいやが転校するんやって!」
「えっ、転校…?」
「うん、もう、この春休みが終わったら、そっちの学校やって」
いつも一緒に遊んでくれているお姉ちゃんが教えてくれました。

せいやくんは、ちびちゃんをとても可愛いがってくれている高校生の
お兄ちゃんです。
ちびちゃんは、せいやくんのことが大好きでした。
『せいやくんが転校しちゃうなんて…』
ちびちゃんは、悲しくてずっと泣き出しそうでした。

「ちびちゃん、僕の転校のこと聞いたんやって、だから、ずっと元気
ないん…?」
「うん…」
「そうか~、ごめんな、僕のお家の近くの学校に行くことになってな」
「うん…」
「あと、もうちょっとやから、ちびちゃんの笑顔見てたいな!」
「えっ…」
「僕も笑顔でいるから、ちびちゃんにも笑っててほしいなぁ」
せいやくんは、淋しそうな笑顔でちびちゃんに言ってくれました。
『お友達とお別れしなきゃいけないせいやくんの方が、もっと淋しくて
悲しいんだなぁ…』
「うん、わかった!」
ちびちゃんは、その日からせいやくんのために、がんばって笑顔で
元気に過ごすことにしました。
せいやくんは、今までと変わらずにちびちゃんに話しかけてくれたり、
遊んでくれたり、一緒にお散歩に行ったりしてくれました。
『このまま時間が進まなきゃいいのに…』

「ちびちゃん、ちょっとお話しよか」
とうとう来てしまったせいやくんの転校の前の日、せいやくんが
ちびちゃんに言いました。
「僕、明日転校するやん」
「うん」
「だからな、ちびちゃんにプレゼント」
せいやくんは、そう言って、大きな可愛い包みをちびちゃんに渡して
くれました。
「えっ、ありがとう!」
ちびちゃんは、少しびっくりしながらプレゼントを受け取りました。

その日の夜、お部屋に帰ったちびちゃんは、せいやくんのプレゼント
を開けました。
「わー、可愛いー!」
包みから出て来たのは、オレンジ色をしたくまのぬいぐるみでした。
「凄いな!、せいやくん!ちびちゃん幸せやなぁ!」
同じお部屋のお姉ちゃんがニコニコ言いました。

次の日、ちびちゃんは、せいやくんに言いました。
「可愛いくまさん、ありがとう!」
「気に入ってくれた…?」
「うん!!」
「よかった!、僕やと思って大事にしてな!」
「うん!!」
ちびちゃんは、泣き出しそうになりながら、笑顔で応えました。
「ありがとうちびちゃん、元気でな!」
「うん!!」
「ちびちゃんに電話するからな、待っててや!」
せいやくんは、そう言って、校門へ続くスロープを登って行きました。
「あ~あ、行っちゃった…」
ちびちゃんは、淋しくて、やっぱりちょっと泣いてしまいました。

「ちびちゃーん、電話やでー」
数日後、ちびちゃんは先生に呼ばれました。
「ちびちゃん、元気にしてるか…?」
受話器から聞こえて来たのは、優しいせいやくんの声でした。


-おわり-









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