(これは物語です)
「もうじきお客さん来るから、ちびちゃんお部屋に行ってなさい」
お母さんはが言いました。
「はーい」
ちびちゃんは、よつばいで自分の部屋に行きます。
お客さんが帰るとちびちゃんは部屋を出て来て、みんなのいる
リビングでごはんを食べたりします。
『私、お部屋に行かなきゃ!』
いつもそうしているうちに、ちびちゃんは、もうじきお客さんが来ると
解ると、当たり前のように自分で部屋に行くようにもなりました。
「なんでちびちゃんはいつもお客さんが来ると、違うお部屋に行っちゃうの…?」
いつも不思議に思っていた同じ歳の妹がちびちゃんに聞きました。
「お母さん、お客さんに可愛そうって思われたら嫌でしょうって」
「ふ~ん、お客さん、なんで可愛そうって思うのかなぁ…?」
「わかんない、でも、私、お客さんの時はいない方がいいんだよ」
「ふ~ん、なんか変なの」
妹の友達がお家に来る日、お母さんがまた言いました。
「ちびちゃん、そろそろあっちのお部屋に行ってなさい」
「はーい」
ちびちゃんもまたよつばいで違う部屋に行こうとしました。
「なんで…?、なんでちびちゃんはお客さんが来たら、いつも違う
お部屋に行かなきゃいけないの…?、ちびちゃんも一緒に遊ぼう!」
ちびちゃんは、その日、妹と、妹の友達と一緒に遊びました。
-おわり-
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