(これは物語です)
『トランポリン』
ちびちゃんは、家族と離れて、ちびちゃんと同じように立って歩くことが
できなかったりするお友達と学校の寄宿舎で暮らしていました。
ちびちゃんは、優しくてかっこいいせいやくんが大好きでした。
せいやくんは、ちびちゃんをとても可愛いがってくれました。。
せいやくんは、片方の足を少しひきずっていましたが、走る姿もとても
とてもかっこよくて、笑顔の優しい高校生のお兄ちゃんでした。
「ちびちゃん、トランポリン行こか…!」
「うん!」
せいやくんは夕食のあと、よく、、お姉ちゃんたちと一緒に学校の体育館に
ちびちゃんを連れて行ってくれました。
体育館には、大きなトランポリンがありました。
せいやくんとお姉ちゃんたちは、トランポリンを開いて、ちびちゃんを
その上に乗せてくれます。
そして、せいやくんとお姉ちゃんがちびちゃんの回りでポンポン飛んでくれます。
すると、小さいちびちゃんの体も一緒にポンポンと跳ねます。
ちびちゃんは楽しくてゲラゲラ笑いながら跳ねます。
「行くで!」
せいやくんがそう言って、ポーンと高く飛んでボンっとトランポリンに
着地するとちびちゃんの体が今度は高く跳ね上がります。
ちびちゃんは、もっともっと楽しくなって、さっきよりももっともっと
大きな声でゲラゲラゲラゲラ笑います。
夜の体育館には、せいやくんとちびちゃんとお姉ちゃんたちの楽しそうな声が
響きわたります。
「ちびちゃん、楽しかったか…?」
せいやくんがいつものように優しく聞いてくれました。
「うん!」
ちびちゃんは、元気に応えました。
「そうか!、またしよな」
最初は、体育館に来て、せいやくんとお姉ちゃんたちがトランポリンを飛んで、
ちびちゃんは車椅子に座ったまま見ていました。
「ちびちゃん、見てるだけやったら楽しないやんな…」
せいやくんがちびちゃんを見てふと言いました。
「一緒に飛ぼか!」
せいやくんとお姉ちゃんたちがちびちゃんをトランポリンの上に乗せてくれて、
その日からちびちゃんも一緒に飛べるようになりました。
-おわり-
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