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ちびちゃんストーリー24鯛の目玉

(これは物語です)

『鯛の目玉』

ちびちゃんは、家族と離れて、ちびちゃんと同じように立って歩くことが
できなかったりするお友達と学校の寄宿舎で暮らしていました。

ちびちゃんが寄宿舎からお家へ帰っていたある日、親戚の人たちと一緒に
ちびちゃんたちのひいおばあちゃんが、ちびちゃんたちのお家にやって
来ました。

ちびちゃんたちはひいおばあちゃんには、もっともっと小さな頃に
会ったきりで、長い間会っていませんでした。
だからちびちゃんは、初めて会うおばあちゃんみたいでちょっとドキドキ
していました。
ひいおばあちゃんは、何だかわからないけど、とても迫力があるように
その時のちびちゃんの目には映りました。
『何かすごいなぁ…』

おばあちゃんは、お膳の一番前の所に座りました。
お膳には、ごちそうがたくさん並んでいました。
大きな鯛もありました。
大人の人たちがお酒を呑みながらお喋りをして、ちびちゃんたちも、
ごちそうを美味しく食べていました。

おばあちゃんが鯛の乗ったお皿を自分の方に持っていきました。
ちびちゃんは、何となくおばあちゃんの方を見ました。
おばあちゃんは、鯛の目玉の所にお箸をさしました。
『えっ…?』
ちびちゃんは、おばあちゃんから目が離せなくなってしまいました。
おばあちゃんは、そのまま鯛の目玉をくりぬいて、口の中に入れて、
美味しそうに食べてしまいました。
『あっ、目玉食べはった…!』

その日、寝る前の子供部屋は“鯛の目玉の話”で持ちきりでした。
「目玉、食べはったよな!」
「うん、びっくりした!」
「目玉、くりぬかはったよな!」
「うん、何か迫力あったよなぁ…!」
「すごかったなぁ…!」

その日以来、ちびちゃんたちは、ひいおばあちゃんの話をする時、
“鯛の目玉食べはったおばあちゃん”と言うようになりました。

寄宿舎に帰ったちびちゃんは、寄宿舎の先生やお兄ちゃんやお姉ちゃん
に“鯛の目玉食べはったひいおばあちゃん”の話をとても得意げにしていました。


-おわり-






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