(これは物語です)
ちびちゃんストーリー16
『ボディガード』
ちびちゃんは家族と離れて、ちびちゃんと同じように、立って歩くことが
できなかったりするお友達と一緒に園で暮らしていました。
ちびちゃんは、何をするにもお友達よりゆっくりで、いつもお友達に
からかわれていました。
お友達は、男の子と女の子と何人かでちびちゃんをからかってくるのです。
そんな時、ちびちゃんは、悲しくて体が固まってしまい、何も言えなく
なって泣いてしまいます。
園では、まだ小さなちびちゃんたちは、男の子も女の子も一緒に大きな
お風呂に入っていました。
男の子も女の子もみんな裸で並んで頭と体を洗ってもらった後、
ちびちゃんが大きな湯船の所までよつばいで向かっていると、いつも
ちびちゃんをからかっているお友達がちびちゃんに近づいてきました。
「あっ、またきた」
ちびちゃんは、その場で体を丸めて固まってしまいました。
「やーいカメ!」
「のろま~!」
お友達は、やっぱりちびちゃんのことをからかってきました。
ちびちゃんは、また悲しくて泣きそうになりました。
「やめろよ!」
ちびちゃんと仲良しの男の子のまあちゃんが、向こうからよつばいで
凄い速さでやってきて、ちびちゃんをからかっているお友達に言って
くれました。
「なんだよ!」
お友達がまあちゃんに向かって言いましたが、まあちゃんは気にも
止めずにちびちゃんに言いました。
「行こう!!」
「うん!」
ちびちゃんは、まあちゃんのあとについて湯船の方に向かって行きました。
まあちゃんは二本のまつばづえで歩いている、めがねをかけた男の子です。
まあちゃんは、いつもちびちゃんを守ってくれました。
-おわり-
PR