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「私、再生…。12」

○○店で、バージョンアップのために預けてから2週間、修理後の受け取り店に
指定していたいつものショップから、修理からスマートフォンが戻って来たと
連絡があり、その1週間後、代替え機の裏ぶたを元に戻し、画面を綺麗に
拭いてもらい、ヘルパーさんと戻って来た自分のスマートフォンを受け取りに
行きました。カウンターの前に付くと、店員さんがピカピカのスマートフォン
を持って来られて
「こちらでよろしかったでしょうか…?」
と確認してくれました。
「あっ、はい」
私は綺麗になった自分のスマートフォンに少しよそよそしさみたいなものを
感じながら応えました。
私のスマートフォンを受け取り、代替え機を店員さんに渡すと店員さんはしばらく
代替え機を調べて、受け取られました。保障金は払わなくてもよかったようでした。
『よかった…』私はホッとしました。
代替え機の返還と自分のスマートフォンの受け取りが完了し、バージョンアップされた
スマートフォンの携帯メールソフトの設定とアドレスの設定をお願いしました。
「わかりました、少々お時間を頂きますが、お待ち下さい」
店員さんは私のスマートフォンを持ってカウンターの中に入り、設定の作業を
始めました。しばらくして設定の作業を行っていた店員さんが私の聞いたことのない
ソフトに入るためのパスワードを聞いて来られました。
「携帯メールソフトの設定に必要なのですが…」
店員さんの問い掛けに私は、少し困惑して
「えっ、何度かここで携帯メールの設定をしてもらっていますが、そんなソフトの
パスワード、聞かれたことありませんよ、設定した覚えもありませんし…」
「そうですか…、では、他にやり方がないか問い合わせてみます」
店員さんはそう言って電話をかけに行かれました。『問い合わせって…、知らない
のかなぁ…、店員さんってそういう知識ないのかなぁ…』私は何だか凄く違和感を
感じました。
しばらく待っていると、メールの設定をしてくれていた店員さんがスマートフォン
を手に歩いて来られました。
「お待たせ致しました、メールの設定が完了致しました」
ヘルパーに店員さんからピカピカのスマートフォンを受け取ってもらって、やっと
全ての設定、手続きが終了したのですが、どうしても気になっていることを聞いて
みることにしました。
「あの、すみません」
「はい」
と店員さんはこちらを振り向いてくれました。
「私、今回代替え機をお借りする時に、初めて私が使っている機種の在庫がない
と言われたのですが、この機種の在庫数って少なくなってるんですか…?」
「そうですねぇ、今はこの機種を使われている方が少なくなってますしね…」
「やっぱり、古い機種になっていくと、製造もされなくなっていくんですか…?」
「そうですねぇ」
「私、色々と探してやっと自分で使えるものを見つけたんですけどねぇ…」
「そうなんですか」
私はこの店員さんに言ってもどうしようもないことがわかりつつ、また言葉を
続いてしまいました。
「修理とかも難しくなっていくんでしょうね…」
「そうですね…、でも部品がある間はさせてもらえますよ」
「そうですよね」
「それに、また新しい機種も出てきますしね」
「そうですよね!、また探しますね、ありがとうございました」
私はよくわからなかっただろう私の質問に答え続けてくれた店員さんに
感謝しつつ何度目かのショップを出ました。
スマートフォンは、私が使いやすい状態に戻りました。私はこれを書き始めた時、
-私、再生…。- の完成はこの状態になった時だと思っていました。
でも、終わりに近づいていくにつれて、違うように思えてきました。
-今のスマートフォンが使いやすい状態に戻った- それは、小さな-ゴール- 
であることは確かです。でもまだまだこの先、スマートフォンの故障はもちろん、
体力や予期せぬ障害の低下、病気など様々な『もう駄目か…』と思ってしまう
ような状態に出逢うでしょう…。その度にまた、私は、『私、再生…。』に
向かうのです。だから、この人生が続く限り、『私、再生…。』は終わることが
ないのだと、今回、同じような状況を何度も繰り返す中で感じたのです。
私の「私、再生…。」はまだまだ続くのです。

-「私、再生…。」終




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