(これは物語です)
『わかった!』
彼女は、友達とパスタのお店に来ています。
メニューを見ていた彼女は思いました。
『まただ…』
今日の彼女は、1人でオムライスのお店にきています。
メニューを見ていた彼女は、また思いました。
『まただ…』
映画を見に行った帰りに友達と行ったファーストフード店でも、
メニューを見て彼女は、やっぱり思ってしまいました。
『まただ…!』
お店で何を食べようかとメニューを見る度に彼女は思うのです。
『まただ…!』
彼女は近ごろ、どんなお店に誰と食事に行っても、“シュリンプ~”とか、
“えびと~の”とか、“~とえびの”とか、“海老~”とか、メニューにある
えび”や“海老”や“シュリンプ”という文字に心惹かれてしまうのです。
『なんでだろう…?』
彼女は思っていました。
あるファーストフード店の新製品を知った彼女は、どうしても食べてみたいと
思いました。
それは、ハンバーグではなくて、揚げたえびがメインになっているバーガーなのです。
彼女は、1人で食べに行きました。
彼女は、お店に入ると、メニューも見ないでお目当てのバーガーを注文しました。
「お待たせしました」
バーガーの包みを開き両手で持つと、バーガーからはホワッとした暖かさが
伝わってきました。
彼女は、バーガーを食べ始めました。
食べ進むと、プリプリとしたえびの食感に出逢いました。
『おいしい…!』
彼女は、何とも言えない幸せな気持ちになりました。
「わかった!」
彼女は、思わず、小さく口に出して言ってしまいました。
その時、彼女はハッキリ思ったのです。
『私、えび、大好物なんだ…!』
-おわり-
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