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小説 サービス4

『サービス』4

「はい、今日はサービス!」
母親は、手取ったヤクルトのふたを開けて、私の小さな手に持たせてくれた。
「じゃあね、帰るからね」
母親は、まだションボリしている私の顔を覗き込んでそう言った後、
私を残して、食堂を出て行った。

「また来るからね」
幼かった私は、母親のそんな言葉も思い出し、寂しさでいっぱいだった心が、
何だか温かく嬉しくなっていくのを感じた。
その日のヤクルトは、とても甘かった。

“サービス”…、そうことかもしれない…。
どんなサービスも、“提供する人の心”、“受ける人の心”によって、どんな形
にもなるのかもしれない…。

“カチャッ”玄関の鍵が開いて、ヘルパーさんが入って来てくれた。
「おはようございます!」
「はい…」
まだ眠気に包まれたままの私に、新しい1日が始まった。

今日は、お昼過ぎには、彼がやって来る。
『一緒にお茶しに行こうかなぁ…』

-サービス終わり-












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