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小説 その奥にあるもの3

『その奥にあるもの』3

『私も障害がなければ…』
分厚くふたをされたその奥で見つけた“ソレ”をまだじっと見つめていると、
“ソレ”は、少しずつ何かの形に見えてきました。
『何…?』
少しずつ…、少しずつ…、少しずつ…少しずつ…、少しずつ…。
『えっ…?、鬼…?』
「鬼や…!」
私は声にならない声を出してしまいました。
厚くふたをされたその奥の奥に封じ込まれていた“ソレ”は、私自身に再び
見えたことで、その姿を自ら“鬼”に変えたのでしょうか…?…?、“ソレ”
が再び見えたことで、私自身が“ソレ”を鬼だと見たからなのでしょうか…?
どちらにしても、私の心の奥の“影のようなもの”は、この鬼だったのでしょう…。

私の中の“ソレ”、鬼は、命を手放すその時まで消えることはないのでしょう…?
もしかしたら…、命を手放したその後も…。

「おかえりー!、雨、大丈夫やった…?」
彼が買って来てくれたお肉で、笑顔の夕食が始まりました。
『私は幸せやなぁ…!』
私は,また鬼を封じ込めました。
でも、もう、鬼がいることは知っています。

「明日は,買い物、一緒に行こな!」
「うん!」
私は,いつもの笑顔で応えました。

-〝その奥にあるもの〟終わり-













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