『その奥にあるもの』2
『私は幸せやなぁ…!』
そんな心の奥に影のようなものが見えました。
「オオゲサ…?」
呟きながら、私は、その心の奥に現れたものを確かめに行くことに
しました。
「お肉食べたいなんて言わんかったらよかったかなぁ…」
呟きを道しるべに、私は自分の奥に進んで行きました。
『私は幸せやなぁ…!』
そんな思いで分厚くふたをされたその奥をじっと見つめてみました。
『私も障害がなければ…』
もうカビが生えて、奥の奥におきっぱなしになっていた“ソレ”が、真新しい
もののように視界に飛び込んで来ました。
『あれ…?』
“不思議”がヒョコっと顔を出しました。
『こんなところに…?』
“不思議”は、少し大きくなりました。
「まだあったんだ…!」
私は、少し大きな声で呟いていました。
-〝その奥にあるもの〟3へ続く-
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