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小さな羽根Ⅱ天使の願い3

(これは物語です)

『小さな羽根』

Ⅱ 天使の願い3

「お約束はございますか…?」
「いいえ…」
「それでは、しばらくお待ち下さい…」
「はい…、わかりました…」

ジュナとミーメは、長い間飛び続け神様のところに辿り着きました。
ジュナが入口に立っている門番の天使に“神様に会って話をしたい”と伝えると、
門番は、ジュナにしばらく待つように言い、門の中へと入って行きました。

そこは、ジュナたちが暮らしているところと同じように周りを白い雲に囲まれていて、
雲の隙間からは金色の光が差し込んでいました。
ジュナとミーメは待っている間の時間がとても長く感じました。

門番が出てきました。
ジュナとミーメにあの天使が案内すると門の前にこちらを向いて立っている天使を示しました。
ジュナとミーメは門番にお礼を言って、案内してくれるという天使の方に向かいました。

天使はジュナとミーメの方を見て柔らかに微笑み、軽く会釈をしてから“エリア”と名乗りました。
“エリア”はジュナとミーメに自分の後についてくるようにと伝えて、ゆっくりと歩き出しました。
ジュナとミーメもこの何処か優しげな天使の後について歩き出しました。

大きな門を入って少し歩くと、大きな扉の前に着きました。
“エリア”は扉を開き中に入り、ジュナとミーメにも中に入るように促しました。
ジュナとミーメが扉の中に入ると、“エリア”は〝バタン〟と扉を閉めました。


ー“Ⅱ天使の願い4”へ続くー







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