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僕のいもうと7

『僕のいもうと』7

学校を卒業した私は、体の不自由な人たちが、介護やリハビリを
受けながら生活する施設で暮らしていました。
施設に、他の施設の職員が研修に来られました。
二十歳を迎えていたのか、私は、研修生や実習生をうっとうしく
思っていました。

研修生の一人の女性が私の顔を見て、いきなり言いました。
「あなた、どこかで会った…?」
『何…?、下手なナンパみたい、会話のきっかけ…?』
私は、何も応えませんでした。
ところが、その女性は、何度も私に聞きました。
『もう、何…?、私、知らないんだけど…!』

実習が終わる前日、あの女性が笑顔で私に話しかけてきました。
「思い出しました、あなたのこと…!」
「●●くんが見せてくれた写真の子!」
それは、大好きなお兄ちゃんの名前でした。
「大きくなってたから、すぐには解らなくて…、私◎◎養護学校に勤めて
たんです」
お兄ちゃんが転校して行った学校でした。
「●●くんね、“可愛いやろ!、僕の妹やねん!”ってとても嬉しそうに
見せてくれたのよ!、写真の笑顔が印象に残ってて…、よかった
思い出して…、あなたに会えて…」

『お兄ちゃん、私のこと忘れないでいてくれたんだ!、ずっと妹って
思ってくれてたんだ』

-僕のいもうと8へ続く-










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