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ショートストーリー14ひとつ…。

ショートストーリー14


『一つ…。』

「ぼく…?」
ぼくは何も知らない…。
知らないけど…、感じる…。
冷たい風も…、雪の白も…。
丸くて白いぼくのことも…。

ぼくは何…?
ぼくはここに転がっていた。
「雪だるまつくろうよ!」
カンダカイ声を微かに感じた。

ぼくは、一つ、ここに転がっている。
ぼくは、坂を転がってみた…。
「あっ、雪だるまが転がってるよ」
「違うよ、あれは一つだもん」
「ほら、あれが雪だるまだよ」
カンダカイ声があちらを示した。

ぼくみたいな〝丸くて白い〟を探した。
コロコロコロコロ転がってぼくは探した。
ぼくは何かに当たった…。
ぼくみたいな〝丸くて白い〟だった。

「君も一つなんだね」
微かな心を感じた。
「おいで…!」
少し強く心を感じた。

ぼくは、ちょっと大きい〝丸くて白い〟に
力を込めて登っていった。
〝丸くて白い〟も力を込めてくれた。
「ありがとう」

一つと一つが重なって一つになれた。
「ずっとずっと一緒だよね」
「やっと見つけられたよ」
心を強く強く強く感じられた。

「あっ、雪だるまだよ」
「ほんとだね、顔描いてあげようよ」
カンダカイが聞こえて
一つのニッコリ雪だるまになった。

暖かい春がきて
太陽に溶けても
ずっとずっと一つだね


-おわり-








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