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『大好き』7

(これは物語です)

「1.わんこ」

―4.いのちっていい?3-

「・・・もう、ゆらゆらしたりしてくれないんだ・・・」
ぼくは、ポツンと大きなわんこに言った。
大きなわんこは、ぼくの顔を見て、フーッと大きく息をして、
体を低くして、ゆっくりお話してくれた。
「・・・、命がな、消えてしまったんじゃよ・・・」
「どうして・・・?」
「このこすもすはな、あの丘の土の上から抜かれてない・・・」
「えっ、ぼくが抜いちゃったからなの・・・?」
「・・・、そう・・・、じゃな・・・」
「じゃあ、またあの丘の上にさしてあげたら、ゆらゆらしてくれるよね・・・?」
「・・・、いいや・・・、おわってしまった命はな、またはじまったりは、しないんじゃよ・・・」
「ぼくにも、いのちってあるの・・・?」
「ああ・・・」
「じゃあ、ぼくのいのち、分けてあげるよ」
「命はな、分けてあげたりはできないんじゃよ、命はな、一つずつなんじゃ・・・」
大きなわんこは、ちょっと体を伸ばした。
ぼくは、また、とても鼻先が「つんっ」とした。


―“大好き8”へ続くー






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