(これは物語です)
「2.こすもす」
ー1.あたしー
あたし、小さな丘の上で、一人で立ってるの
「あっ、一つだけのこすもすだ!」
小さな男の子がこっちを見て言ったの
だから、あたしは、きっと…、“こすもす”…
いつも涼しい風が吹いてくれて、あたしをゆらゆら揺らしてくれる
だから、あたしはちっとも淋しくなんてないの…
いつも涼しい風と一緒だから…
あたしは、ずっとそう思ってる…
一人でずっとこの小さな丘に咲いている、きっと、これがあたしなの
風にゆらゆら揺れてるのがあたしなの
ー“大好き12”へ続くー
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