(これは物語です)
「1 わんこ」
―4いのちっていい?1-
おひさまがすごく眩しくて僕は目が覚めた。
「おはよう」ぼくは、「おやすみ」のとき、ぼくの鼻先の方においてあげた
きみに大きな声で言った。「どうしたの・・・?」
ぼくは、何だか体が「ずんっ」とした。
ぼくの鼻先のきみは昨日までのきみとは違ってた。
元気がなくて「ふにゃ」ってしてた。
「どうして・・・?」
聞いてもきみは、いつもみたいに嬉しそうに・・・優しく・・・
ゆらゆら揺れたりしてくれなかった。
「ねぇ、苦しいの・・・?」
きみに触ってぼくが聞いてもきみは、「ふにゃ」ってしたまま・・・。
「今日は、いっぱいお話するんじゃあなかったの・・・?」
ぼくは、体がいっぱいいっぱい「ずんっ」として、鼻先がとれそうなくらい
「つんっ」とした。
ぼくは、そのままずっときみのそばにいた・・・。
ぼくのお話を優しくゆらゆら揺れながら嬉しそうに聞いてくれている
あのきみに逢いたかったんだ・・・。
―“大好き6”へ続くー
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