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ショートストーリー27空のてっぺん

『空のてっぺん』

頭のてっぺんの上から続いてるどこまでも青い空、草はらでじーっと
見上げていたニャンコは思いました。
「空のてっぺんってあるのかな~?」

ポカポカポカポカいい天気…。
ニャンコはフワフワ浮いて青空の中へ…。
「あれ~?」
ニャンコが驚いていると、かみなりさまが現れて言いました。
「さぁ!、仕事だ!」
ニャンコはまた驚いて、かみなりさまに聞きました。
「ねぇ、こんなに空は青いのに、雨、降らせちゃうの…?」
「うん、仕事だからね」
「こんなに晴れてるのに、急に雨が降ってきたら、空の下でみんな
困っちゃうよ…!」
「そうなの…、でも、雨が降らないと空の下では困っちゃうらしいよ」
「ふ~ん、うっとうしいのになぁ…」
ニャンコは、そう言いながら上を見上げました。
「あっ…、ねぇ、ここは空のてっぺん…?」
ニャンコは、かみなりさまに聞きました。
「えっ、空のてっぺん…?」
かみなりさまは、ちょっと考えて言いました。
「空は、もっともっとも~っと続いてるんだよ」
「行ったことあるの…?」
「ないよ」
「じゃあ、なんで、もっともっとも~っと上って知ってるの…?」
「知らないよ、だけど、ここからも空のてっぺんなんて見えないから」
かみなりさまは、そう言うと仕事を始めました。
『ドンドン、ドンドン、ドンドン、ドンドン!』
かみなりさまが目の前の、かみなりさまより大きな太鼓を叩き続けると、
ニャンコとかみなりさまの周りの青い空はモクモクモクモク真っ黒な
雨雲でいっぱいになりました。
『ドンドン、ドンドン、ドンドン、ドンドン!』
かみなりさまは、まだ太鼓を叩き続けます。
『ゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロゴロ、ピカッ、ピカッ、ピカッ、ピカッ』
もっと大きな音が鳴って、イナビカリが現れました。
「へ~、すごいなぁ…!」
ニャンコのその声に応えるように、雨雲から雨が吹き出してました。
「うわ~、雨だ~!」
ニャンコの大きな声が空に響きました。

ニャンコはまたフワフワ浮いて…。
気が付くとまた、もといた草はらに戻っていました。
「あれ~?」
空を見上げると…、青空でした。
「あれ~?、雨はどこ…?、かみなりさまは…?」
ニャンコは、顔をこすって、あくびをしました。
「夢だったのかなぁ…?」
ニャンコがグルッと辺りを見回すと、草はらの草からは雨の雫が落ちて
いました。
「今度は…、空のてっぺんを見てみたいなぁ…」
ニャンコは、草はらをコロコロ転がりながら思いました。


-おわり-











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