『その時は聞いてみよう!』
青空が見える
体がどんどん青空に近づいて行く
何か強い力で体が上へ上へと…
どんどんどんどん引っ張られて行く
体の周りが全て青になった
青空の中に入ったのだろうか…?
それでもまだ体は上へ上へと…
どんどん引っ張られて行く
もう青しか見えなくなった
体を引っ張るその力がだんだんゆる~く
だんだんだんだん優しくなってきた
何だかふわふわふわふわ気持ちよ~く
心地よ~くなってきた
それでも体はまだ上へ上へと上がっていく
「このまま上へと上がったらどこに辿り着くのだろだろう・・・?」
ボンヤリする頭にそんな言葉が浮かんだ
優しく微笑んでいる何かが見えた
「何…?、神様…?」
ボンヤリする頭にまたそんな言葉が浮かんだ
見えた何かはこちらを見てゆっくり頷きながら微笑んだ
体を白い光が包んだ
力強く猛烈なスピードで体が下へと引っ張られた
白い光が消えていくのを感じられた
同時に懐かしい感触が体を受け止めた
何となく懐かしい匂いが嗅覚を刺激した
だんだん意識がはっきりしてきた
ゆっくりと眼を開けた
体はいつもの部屋のベットの上に寝ていた
「夢か…?」
強い力で上へ上へと引っ張られる時の感覚と
上へ上へとゆっくり上がっている時の感覚と
猛烈なスピードで白い光に上へ引っ張られる感覚と
全てがこの体に残ったままだった
「あのままずっと上へ上へと上ったらどこに辿り着いた…?」
いつかまたあの優しい微笑みに出逢うことができたら
その時は聞いてみよう!
-おわり-
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