忍者ブログ

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

最新記事

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

[341]  [340]  [339]  [338]  [337]  [336]  [335]  [334]  [333]  [332]  [331

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ショートストーリー24ぼくの気持ち

ショートストーリー24


『ぼくの気持ち』

「あいつにまた、針出されたよ!」
「こわいよね!」
「ぼくなんか昨日、かまれそうになったよ」
「みんなと仲良くしたくないのかなぁ…?」
はりねずみくんには、みんなのおしゃべりが聞こえていました。
『違うよ!ぼくだってみんなと仲良くしたいんだ…、だけど…』
はりねずみくんは、小さな心で思っていました。

ある日、はりねずみくんは、木の影にいる人間に気が付きました。
小さな人間と大きな人間…!
『あっ…!、みんながあぶない!』
はりねずみくんは、思わず、人間のそばに行き、体にいっぱい力を入れて
体中の針を思いっ切り突き立てました。
「ぼくたちの森から出て行け!」
人間は、はりねずみくんの針に驚いて、森から離れて行きました。

りすくんが、はりねずみくんに近づいてきて言いました。
「ありがとう!、キミは、ぼくたちのことを守ってくれたんだね!」
「ぼくは…」
「キミは、ぼくたちのことが嫌いなのかと思ってたよ」
「違うよ!、ぼくは…、ずっとみんなと仲良くしたかったんだ!」
「えっ、そうだったの…?」
「うん…、だけど…、みんながぼくを見たら怖がるから、つい…」
「キミもぼくたちが怖くて、針を出したりしてたの…?」
「うん…」
「な~んだ、ぼくたち、ただお互いの気持ちが解らなかったんだね」
「ごめんね、怖がらせちゃって…」
「ううん、ぼくたちだって、ちゃんとキミの気持ちを聞けば良かったんだね、
ごめんね」

「さっきのはりねずみ怖がったわね~」 
お母さんがぼうやに言いました。
「きっと、急にぼくたちが来ちゃったから、びっくりしちゃたんだよ!」
ぼうやは、笑顔でお母さんに応えました。


-おわり-













PR


忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne