(これは物語です)
『仲直り』
ちびちゃんと、同じ歳の妹は、時々けんかをしてしまいます。
「もう、ちびちゃんなんて知らない!」
「ふんだ!」
すると、ちびちゃんと妹は口をきかなくなります。
いつもなら、ごはんの後は、すぐに2人で子供部屋に行って遊ぶのですが、
けんかをしている時はお母さんとお父さんのいるリビングで、
それぞれ別々に遊んでいます。
夜、寝る時も2人は黙って別々に部屋に行き、それぞれの寝床に入り、
お話もしないで寝てしまいます。
そのうち、ちびちゃんは、何だか寂しくてつまらなくなってきます。
四つばいで妹のところまで行き、小さく折りたたんだ紙を黙って妹に渡しました。
妹が紙を開くと、ちびちゃんが書いた文字が並んでいます。
“ごめんね”
今度はそれを見た妹が、その紙に返事を書いて、小さく折りたたんで、
ちびちゃんに黙って渡します。
“いいよ”
そこには、妹の字でそう書かれています。
こうして、ちびちゃんと妹はいつも仲直りをするのです。
お話したり、遊んだり2人の楽しい時間が戻ってくるのです。
-おわり-
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