(これは物語です)Ⅰ 小さな羽根の天使4「私ね、飛ぶの遅いから、いつも、からかわれるの…」
「あいつは、僕のこともいつもからかってくるんだ」
「そうなの…、じゃあ、かわいそうな子なのね…」
「えっ、かわいそうって…?」
「じょうずに仲良く出来ないのよ、きっと…」
「僕たちと仲良くしたいってこと…?」
「うん、きっと、私たちのこと、知りたいのよ」
「そうなのかなぁ…?」
「だけど、うまく出来ないから、からかったりしちゃうのよ…」
「ふ~ん、そうなのかなぁ…?」
「私も、もっと早く飛べるようになりたいなぁ…!」
「大丈夫だよ!」
「えっ…」
「僕のこっちの羽根、小さいでしょ」
「ほんと、小さいね…」
「だから、僕もうまく飛べないし、飛ぶのも遅いんだ」
「私と一緒なの…?」
「うん、だけど、大人になったら大きくなるんだ!」
「そうなの…?」
「うん、ミーメも大丈夫、大人になったらその羽根は大きくなるよ」
「そうよね…!」
「大人になったら、早く飛べるようになるよ!」
「そうよね!、大人になったらね!」
ー“Ⅰ小さな羽根の天使5”へ続くー
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