(これは物語です)
Ⅰ 小さな羽根の天使3
「遅いんだよ!、もっと早く飛べよ」
「一生懸命に飛んでるわ…、でも…、これ以上は早く飛べないの!」
「ほら、また泣いた」
「やめなよ!、女の子泣かせちゃだめだよ」
「だって…、こいつ飛ぶの遅いから」
「でも、一生懸命に飛んでるんだよ」
「じゃあ、何でだよ、お前みたいに羽根、小さいからかっ!」
「もうやめなよ!、からかったりするのは」
「お前も飛ぶの遅いから、こいつかばってるのか…?」
ジュナは、自分と同じようにうまく飛べない、自分よりも少し小さな赤毛の天使の女の子と出逢いました。
「…、助けてくれてありがとう…」
「うん、大丈夫・・・?」
「うん、大丈夫!」
その子の両方の背中の羽根は、仲間よりも少し小さな羽根でした。
「名前、何て言うの…?」
「私、ミーメ!」
「僕はジュナ、よろしくね!」
「うん、よろしくね」
ー“Ⅰ小さな羽根の天使4”へ続くー
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