『彼女のひとり暮らし4』
彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。
26歳
施設で8年暮らしていた彼女は、入所が許されている年数を超えてしまって
いたため、今後どうするのかと施設から聞かれるようになっていました。
彼女は、ひとり暮らしを実現させようと、仲のいい友達と計画を進めていました。
友達が介護者の中心になって、学生さんや知り合いにボランティアで協力
してもらう形で生活を作っていこうと話をしていました。
彼女の親には、もう少し形になってから話すことにしていました。
施設の職員さんと彼女と家族で今後のことを話し合いました。
「施設から施設は、イヤやからひとり暮らしがしたい!」
彼女の希望に家族は反対で、母親が、家族が介助できるうちに家に帰ってきて
は…?と提案しました。
彼女はある考えを巡らせて、母親の提案を受け入れました。
謝る彼女に友達は言ってくれました。
「あんたの人生なんやから、後悔せんようにしたらええねん、私はあんたを
応援したかったんやから…、あんたが決めたんやったら私も応援するわ!、
また何かあったら言うてな!」
彼女は、施設を出て家に帰りました。
彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』
彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし5〟へつづく
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