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『大腸がん検診』3

2013.2.1
童話や小説、詩を書くのが好きな私は、作ったお話を編集して小さな冊子に
したり、いつかまた冊子にするためにファイリングしていました。
ところが、一人暮らしを始めて、生活のこと、介護のことなどで精一杯で
書くことをできないでいました。
「落ち着いたらゆっくり書こう」
そう思っているうちに今度は体に二次障害が出てきてしまい、字を書いたり、
パソコンのキーボードを打つことがうまく出来なくなってしまいました。
何とか自分で文章が記せるようにと考えて、パソコンのように使える
w-inds.phoneを見つけました。
「これでいつでも書けるし、いつかもう少し落ち着いたら…」
そう思いながら、結局、新作は一つも書けていません…。
頭の中ではストーリーが幾つか出来ているので、いつかそれを形にしよう
と思っていました。
「いつかは…、いつかは…、」
そして、今度は再検査…。
自分にはずっとこの世界が続いていくものだと錯覚していたのでょうね。
きっと…。『時間が突然奪われる』その状況になった時に後悔したり
するんですよね。
「いつかは…、いつかは…」
を繰り返してきたことを…。
私は、今、とても後悔しています。だから、私に少しでも時間が
戻ってくるのなら、残された時間のかぎり、この頭の中にある物語を
たくさん形にしていこうと、大切な人に伝えたいことは精一杯に伝えよう、
たくさんたくさん話をしよう。
「また明日はもうやめよう」
そんなことを考えました。

2013.2.2
ヘルパーさんには、こちらから支援をお願いしています。だけど、
もしかしたら、入院などをしなくてはならないのではと思っている私は
『それまでにできるだけたくさんのことを書いておきたい』
と思っています。もし入院してベットに寝かされたら、文字は
打てなくなります。だから、検査結果がでるまでに、書きかけのブログ、
書きたい物語、できるだけたくさん書いておきたいのです。
だけど、ごはんを食べる時間、寝る時間、着替える時間、トイレをする
時間の生活の時間は必要です。彼とおしゃべりする時間も大切だし…、
やっぱり、お出かけする時間も…。そう思うと文字を打つ時間は
全然足りません…。支援時間はわかっているし、ヘルパーさんの支援が
あって生活していけるのです。それもわかっているつもりです。
だけど、ヘルパーさんの時間になると、文字を打っていて調子がいい時も、
もうちょっとで打てるという時もとにかく、打ち切らなければなりません。
今のように一分一秒でも時間がほしい私には、それがとてもキツイのです。
文字を打っていて玄関がカチャッというとわかっていても
「あ~あ…」
と思ってしまうのです。だけど時間通りならそれは仕方ありませんが
『ちょっとぐらいはいいだろう』と思ってしまうのか、5分や10分
早く入って来られるヘルパーさんもおられます。そんな時は泣きそうに
なってしまいます。
その5分や10分はちょっとぐらいではなく、私には大切な時間なのです。
これは勝手なわがままなのでしょうか…?

2013.2.3
薬を続いてぬり始めて、一週間以上が経ちました。便を出す時に痛く
感じることが少なくなりました。でもこの状態でも結果が
変わらなかったら…と不安にはなってしまいます。ちょっとお腹が痛く
なったらまた不安になったりします。だけど、彼と話したりしていると
「何でもないのかなぁ…」
とも思えてくるのです。こんな感じの繰り返しです。

2013.2.4
わたぼうし音楽祭の作品募集が届きました。
入選すれば、音楽祭の舞台に立てるのです。
障害を持つ人の詩や歌を募集して入選作品の8曲を音楽祭で発表し、
大賞、各賞などが決まります。
いつもは、その時期になっても
「いつか応援できるような詩ができたら応募しよう」
と思い、していなかったのですが、今年は応募しようと思っています。
締め切り日は2013.5.24、早めに出そうかな。

2013.2.5
彼と喧嘩をしてしまいました。『私の心に余裕がなくなっていたの
だろう…』と落ち着いてきて思いました。
彼が長い時間文章を打ち続けている私の身体を心配して怒ったことは、
分かりすぎるほどでした。
「また肩痛くなって、首痛くなって、咳が出て、具合が悪くなったら
どうすんねん!」
そう怒る彼に
「でも!、これ今のうちに打ってしまいたい…」
と言いかえしました。
すると彼は
「人間はそんなに簡単に死なへん!、お前にはまだこの世でやらな
あかん仕事があるんや!、まだ死ねへん、大丈夫やし!」
私は少しびっくりして何も言えませんでした。
「文章はなんぼでも打ったらいいけど、もっと自分の身体大事にして!、
俺はお前の体が心配やねん!」
彼のことや彼の思いをずっと忘れずにいたいと思いました。
そして、私は、そんな彼に
「ごめんね…」
を言いました。

2013.2.6
不思議と気持ちの落ち着いた日でした。
再検査のことなんかなかったみたいな…。
彼に私が書いた小説を見せたり、高校生の頃の友達のことを話したり、
昔の彼氏のことを話して彼がやきもちをやいたり…。
こんな日々が長く続いてほしいな…。

2013..2.7
薬を続けてぬり始めて、10日あまりが経ちました。
「そろそろ…」と思い、別の胃腸科クリニックにもう一度検便をして
もらえるようにお願いに行きました。
もう一度、便を出すところからのスタートです。
かかりつけの先生は内視鏡検査は
「慌てなくても…、3月か4月頃でも…」
と言ってくださったのでもう最初からやってみます。
結果が判るのは検便を出してから2.3週間後だそうです。
それでまた駄目だったら覚悟を決めて、内視鏡検査をします。
諦めて、下剤を飲みます。

ー大腸がん検診4へ続くー






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『大腸がん検診』2

2013.1.26
検査結果が届きました。
茶封筒です。
再検査に行って下さいということです。
「どうしょう…、なんで…?」
突然の非日常に私はかなり動揺しています。
「全く考えてなかったよなぁ…」
何時間か経って、いつも診察を受けている主治医に電話して相談しました。
「大腸がん検診を受けて、結果が陽性で返ってきたのですが…、
どうしたらいいですか…?」
先生はいつものように穏やかに
「そんなに慌てなくても…、次に来て頂いた時に相談しましょう」
と言って下さいました。

2013.1.27
テレビのCMから『がん保険』と言う言葉が聞こえてきてドキッとしました。
「再検査の結果がでてがんだと言われたら、私の心はどうなって
しまうのだろう…?、大切な人のことを今までのように思いやり、
笑顔で過ごすことができるのだろうか…?、私はそんなに強く
ないだろう…、大切な人はそんな私のそばに最後までいてくれる
だろうか…?」
今日はそんなことばかりを考えてしまいます。
支援に入ってくれたヘルパーさんにもかなり愛想が悪かったのでは…。

2013.1.28
電話で先生が
「慌てなくても…」
と言って下さったものの、やっぱり気になり診察に行きました。
先生はやっぱり穏やかに
「定期的に受診されている消化器内科の担当の先生にお手紙を書きますね、
次の受診の時にでも内視鏡検査を受けてみて下さいね」
と言って下さいました。
「はい、ありがとうございます」
私は、そう言った後、先生に聞いてみました。
「これって早く受けに行った方がいいんですか…?」
すると先生は笑顔で
「今は寒くて大変でしょうしね、もう少し暖かくなって3月か4月頃
でも大丈夫だと思いますよ」
と応えて下さいました。私はそんな先生を見て茶封筒を受け取ってから、
ずっと大きくなって聞こえていたような心臓のドキドキが少し小さく
なったような気がしました。
医院での診察の後、彼が彼の友達と私の誕生会をよく行っている大阪
のお店で開いてくれました。みんなでお寿司やお鍋を食べておしゃべり
して、いっぱいプレゼントももらって、落ち込んでいた私に少し元気が
戻ってきました。
その後、私と彼が泊まるホテルの部屋で、ケーキにろうそくを立てて、
ハッピーバースデーの歌を歌ってもらい、みんなでケーキを食べました。
「ああ…、なんでもないのかも!」
私の気持ちはまた少し明るくなりました。
「みんな、ありがとう」です。

2013.1.29
「ひょっとしたら、また便を出す時、切れたのかもな…、痔みたいだし…、
もらってる薬も苦手であまりぬってないしなぁ…」
「内視鏡をしてもらう前に続けて薬をぬってみて、もう一度検便して
もらってみよう」
内視鏡の検査は我慢できると思うのですが、その前に、下剤を飲んで
便を出し切らなければならないし、トイレをするのも全て介助をして
もらはなければならない私には、とても辛い状況になります。
目に浮かぶほどです。そこで、
「自分がひっかかることをやってみて、それでも結果がかわらなければ、
覚悟を決めて下剤を飲もう」
そう考えて、決めました。
今日から始めることにします。

2013.1.30
知り合いの人が私と同じく、京都市のがん検診で再検査と言われて
早期の大腸がんが見つかり、手術を受けて10日で退院できた話を
彼としていました。
「もし、再検査で見つかっても、私もそんな感じかなぁ…」
「そうやなぁ…、早期やろしな」
そう話している彼の横顔をとても愛おしく思いました。
支援に入ってくれたヘルパーさんとも気がつけば、いつものような
雑談をしていました。

2013.1.31
大阪に行きました。
いつも乗る電車、いつも通る道、いつもの風景…、
お昼には彼が作ってくれたお弁当を食べて、美味しい…、いつもの味…、
よく来る場所でいつものように…。
「次に来るのはいつだったっけ…?」
そう思ってまた少しドキッとしました。
再検査のこととかはあまり思い出さずにいた一日でしたが、
今が愛おしいと思えました。大切にしたいです。

ー大腸がん検診3へ続くー






『大腸がん検診』1

「プロローグ~はじまり~」

それは突然の始まりでした。
その日
「こんにちは」
といつものようにお昼の支援に来てくれたヘルパーさんの手に茶封筒が
握られていました。
「これ、入ってました、ここに置いときますね」
とヘルパーさんが茶封筒をテーブルに置こうとした時、チラッと封筒の文字が
見えました。
『…予防センター』
「ん…?、えっ!」
何てことない茶封筒のつもりでいた私の心臓はその音がヘルパーさんにも
聞こえるのではないかと思うほどドキッとしました。
「封筒できた…、再検査や…」
そして、その瞬間から始まりました。
それまでいた何気ない日常からはみ出してしまったような、ずっと心臓の音が
聞こえそうな日々が…。
今、タイムリーに始まったところなので、このブログがどんなふうに
重ねられていくのか、どんな形で終わっていくのかわかりませんが、
私自身が落ち着いて経過を追える為にも日にちごとにその日のことを記して
いきたいと思います。

ー大腸がん検診2へ続く






「私、再生…。12」

○○店で、バージョンアップのために預けてから2週間、修理後の受け取り店に
指定していたいつものショップから、修理からスマートフォンが戻って来たと
連絡があり、その1週間後、代替え機の裏ぶたを元に戻し、画面を綺麗に
拭いてもらい、ヘルパーさんと戻って来た自分のスマートフォンを受け取りに
行きました。カウンターの前に付くと、店員さんがピカピカのスマートフォン
を持って来られて
「こちらでよろしかったでしょうか…?」
と確認してくれました。
「あっ、はい」
私は綺麗になった自分のスマートフォンに少しよそよそしさみたいなものを
感じながら応えました。
私のスマートフォンを受け取り、代替え機を店員さんに渡すと店員さんはしばらく
代替え機を調べて、受け取られました。保障金は払わなくてもよかったようでした。
『よかった…』私はホッとしました。
代替え機の返還と自分のスマートフォンの受け取りが完了し、バージョンアップされた
スマートフォンの携帯メールソフトの設定とアドレスの設定をお願いしました。
「わかりました、少々お時間を頂きますが、お待ち下さい」
店員さんは私のスマートフォンを持ってカウンターの中に入り、設定の作業を
始めました。しばらくして設定の作業を行っていた店員さんが私の聞いたことのない
ソフトに入るためのパスワードを聞いて来られました。
「携帯メールソフトの設定に必要なのですが…」
店員さんの問い掛けに私は、少し困惑して
「えっ、何度かここで携帯メールの設定をしてもらっていますが、そんなソフトの
パスワード、聞かれたことありませんよ、設定した覚えもありませんし…」
「そうですか…、では、他にやり方がないか問い合わせてみます」
店員さんはそう言って電話をかけに行かれました。『問い合わせって…、知らない
のかなぁ…、店員さんってそういう知識ないのかなぁ…』私は何だか凄く違和感を
感じました。
しばらく待っていると、メールの設定をしてくれていた店員さんがスマートフォン
を手に歩いて来られました。
「お待たせ致しました、メールの設定が完了致しました」
ヘルパーに店員さんからピカピカのスマートフォンを受け取ってもらって、やっと
全ての設定、手続きが終了したのですが、どうしても気になっていることを聞いて
みることにしました。
「あの、すみません」
「はい」
と店員さんはこちらを振り向いてくれました。
「私、今回代替え機をお借りする時に、初めて私が使っている機種の在庫がない
と言われたのですが、この機種の在庫数って少なくなってるんですか…?」
「そうですねぇ、今はこの機種を使われている方が少なくなってますしね…」
「やっぱり、古い機種になっていくと、製造もされなくなっていくんですか…?」
「そうですねぇ」
「私、色々と探してやっと自分で使えるものを見つけたんですけどねぇ…」
「そうなんですか」
私はこの店員さんに言ってもどうしようもないことがわかりつつ、また言葉を
続いてしまいました。
「修理とかも難しくなっていくんでしょうね…」
「そうですね…、でも部品がある間はさせてもらえますよ」
「そうですよね」
「それに、また新しい機種も出てきますしね」
「そうですよね!、また探しますね、ありがとうございました」
私はよくわからなかっただろう私の質問に答え続けてくれた店員さんに
感謝しつつ何度目かのショップを出ました。
スマートフォンは、私が使いやすい状態に戻りました。私はこれを書き始めた時、
-私、再生…。- の完成はこの状態になった時だと思っていました。
でも、終わりに近づいていくにつれて、違うように思えてきました。
-今のスマートフォンが使いやすい状態に戻った- それは、小さな-ゴール- 
であることは確かです。でもまだまだこの先、スマートフォンの故障はもちろん、
体力や予期せぬ障害の低下、病気など様々な『もう駄目か…』と思ってしまう
ような状態に出逢うでしょう…。その度にまた、私は、『私、再生…。』に
向かうのです。だから、この人生が続く限り、『私、再生…。』は終わることが
ないのだと、今回、同じような状況を何度も繰り返す中で感じたのです。
私の「私、再生…。」はまだまだ続くのです。

-「私、再生…。」終




「私、再生…。」11

店員さんが電話をかけていた場所から何か書類を手に私の方へ歩いて来られました。
私は何だか少しドキドキしながら、歩いて来られる店員さんを見つめてしまいました。
「お待たせ致しました」
店員さんは私に近づき笑顔でこう言われてから
「問い合わせましたところ、ここから一番近いショップでしたら、○○店の方に在庫
がございます、こちらで修理の手続きの引き継ぎの書類を作成致しますので、
その書類を持って、○○店に行って頂けますか…?」
その言葉は、同じ機種のものを借りれるとホッとした私をまたドキっとさせました。
「えっ、○○店に行かないと駄目なんですか…?」
「はい…、代替え機が○○店からの貸出になりますので、修理のご依頼の方もそちら
でお願い致します」
「そうなんですか…、修理から返ってきたものを受け取るのも○○店なんですか…?」
「いいえ、修理依頼をして頂く時に、受け取り店をこちらにして頂ければ、こちらで
受け取って頂けます」
私は、『それならいいか…』と諦め、○○店に持って行く-引き継ぎの書類-を作成して
もらうことにしました。そして、修理の依頼の内容や代替え機のこと、修理後の
受け取り店などが書いてある引き継ぎの書類をもらってショップを出ました。
その日はまた、かなり時間がかかってしまい、ヘルパーさんの支援時間も
足りなかったので、○○店に行くことはできませんでした。○○店に修理依頼に
行けたのは、それからまた3日後でした。カウンターの前について、もらって来た
引き継ぎの書類を出し、修理でのバージョンアップをお願いしたいと伝えたのですが
「バージョンアップはお客様ご自身のパソコンで…」
と言われてしまいました。
「えっ、そのために来たんですが、この書類に書いてあるので、ちゃんと読んで
下さい!」
私は少しきつめに店員さんに伝えました。
「申し訳ありません…」
書類を読んで、店員さんはスムーズに修理に出すための手続きを進めてくれました。
代替え機も私のスマートフォンと同じ機種のものを借りることができました。
代替え機の破損、故障の場合に払わなければならなくなる保障金の説明を聞きいた
後に店員さんが
「これは、お客様のものですから、お返ししておきます」
と私のスマートフォンの裏ぶたと電池パックを返してくれました。
『やっと、バージョンアップ出来るなぁ…』
私はそう思いながら、ショップを出ました。
いつも色々と手伝ってもらっている知り合いに、やっとスマートフォンが修理
に出せてバージョンアップをしてもらえること、代替え機を借りるのが大変だった
こと、保障金のこと、今回は修理だからなのか、裏ぶたと電池パックを返して
もらえたことを話しました。そして、またしばらくスマートフォンの操作が
し辛くなったことを愚痴ってしまいました。
「それなら、代替え機の裏ぶたを自分の裏ぶたに代えて、バンドを付けたら
いつもみたいに腕に付けられるし大丈夫やん」
そう言って、代替え機を腕に付けられるようにしてくれて、画面が傷つかない
ようにとペンも先の丸いものに変えてくれました。そのお陰で今回は自分の
スマートフォンが返って来るまで、代替え機であまりストレスなく過ごせました。

-「私、再生…。」12-へつづく








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