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彼女のストーリー15コワイー!コワイー!コワイー!…

(これは物語です)

「すみませーん!」
彼女の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきました。
『あっ!』

“カチャ”
鍵の開く音がして、消防の服着た男の人と、彼が入ってきました。

「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼女は、何度も言いながら、車いすに座らせるためにベットのフチに
座らせてくれた彼の体にしがみつきました。
「よう頑張ったな、もう大丈夫!、俺、一緒やしな!」
彼はそう言って、彼女を強く抱きしめてくれました。

「冷たい!」
少し落ち着きを取り戻しつつあった彼女が声をあげました。
ベットのフチに座った彼女の足は、殆どが水に浸かってしまっていた
のです。
彼女は、その時初めて、家の中の自分がどんな状況だったのか本当に
解りました。
彼女が寝ていたベットの全て浸かってしまうギリギリまで水が上がって
きていたのです。
「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼女は、また彼にしがみつきながら言いました。
「大丈夫!、一緒に避難しよな」
彼はそう言うと、彼女の体を抱き上げて車いすに座らせました。

彼が仕事の帰りにバイクで彼女の家の近くを通ると、膝まで水に
浸かってしまいました。
彼は、家で一人の彼女が心配になって、彼女の家に向かいました。
彼女の家に近づくにつれ、水かさは増していき、乗っていたバイクも
水に浸かってしまい、運転できなくなって乗り捨てました。
彼女の家に着くまでに水は彼の首まできてしまいました。
彼は泳いだりしながら…、彼女の無事を願いながら…、彼女の家に
辿り着きました。
玄関の前までくると、家の中にいる彼女が外にいる消防の服を着た男の人
と毅然と話す声が聞こえてきました。
『よかった…!あいつ凄いなぁ…!』

「すみませーん」
彼はドアの前の消防の人にそう言って鍵を開け一緒に彼女のいる家の中
に入りました。
『なんだこれは!』
部屋のかなりの高さまで水がつき、床に置かれていたものが、プカプカ
と浮いていました。 

「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼女がしがみついてきました。
『…一人で怖かったんやなぁ…、無事でよかった…!』
彼は彼女を強く抱きしめました。
「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼は、再び不安を感じでしがみついてきた彼女に声を掛け、一緒に避難
するために車いすに座らせました。


-おわり-











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