(これは物語です)
「1.男の子」
ー1ー
赤ちゃんが生まれました。
男の子です。
赤ちゃんは、ぜ~んぶがちっちゃいです。
ちっちゃな手…、ちっちゃな足…、ちっちゃな爪…、ちっちゃな目…、
ちっちゃな鼻…、ちっちゃな唇…。
一生懸命に動かしています。
赤ちゃんは、生まれて、小さな命を生きています。
寝ているかごを動かしてあげると笑顔になります。
ちょっと止めてしまうと大きな声で泣き出します。
もう、ちゃんと“嬉しい”と“嫌”を伝えています。
たくましい命の輝きです。
赤ちゃんは、少し大きくなりました。
向こうからチョコチョコ走ってきます。
その姿は、大切な宝物のようです。
「お野菜、食べや、いっぱい食べたら、歩けるようになるからな!」
真剣な眼差しをこちらに向けています。
“ありがとう…。”
赤ちゃんの命は、大きくなって、優しい心が育ち始めました。
ー“赤ちゃん2”へ続くー
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