ともことゆうちゃんが一緒にいられたのは、たったの一年でした。
“ゆうちゃんは、寄宿舎の先生が言ってくれはったみたいに、私と一緒にいた時が楽しい思い出になったんかな…、転校した学校で思い出たくさん作れたんやろか…?”
ともこは、そんなことを考えていました。
ともこの考えていることが分かったのか礼服の先生が
「ゆうちゃんな、学校卒業してから、元気にハンディを持った人達が仕事する所に通ってがんばってたんやで」
そう言ってくれました。
「また逢いに行くなって言ったのにな…」
ともこは、その夜、もうじき逢える筈だったゆうちゃんにこんな詩を書きました。
『また逢えるよね』
「名前なんて言うん?」
あなたはそう言って可愛い笑顔みせてくれたね
あれからずーっと一緒だったね
「よその学校に行かなあかん…」
あなたはそう言って泣いたね
「バイバイ」そう言って別れたね
「また逢えるよね」
そう言って「バイバイ」したのに
あなたは一人で行っちゃった
今度は「バイバイ」言わないで…
「また逢えるよね」そう言ったのに…
ごめんね逢いに行けなくて
もう逢えなくなっちゃった
ごめんね逢いに行けなくて
「バイバイ」って言ってた
あの時のあなたの笑顔忘れないよ
~おわり~
ともことゆうちゃんの物語り…、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
これからもすこしずつ、自作の物語などをアップしたいと思っています。
また『とんちゃんの小部屋』、のぞいていただけたら嬉しいです。
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