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詩『言葉』


あの頃みたいな気持ちで
あの頃みたいな笑顔で
言えたらいいな

君と心から笑い会えたあの頃
君への気持ちに泣いたり怒ったり

手放してしまったのは私
もう二度とは取り戻せない

君への気持ち故の言葉…?
言うべきではなかった言葉
落としてしまったのは私

君にまた出逢ったら
本当は言いたかった言葉
言ってもいいですか…?

あの日言えなかった言葉
「元気…?」って
君は応えてくれますか…?










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小説 ほな、また10.ミルクティーと後悔5

(これは小説です)

10.ミルクティーと後悔5

アイツと喫茶店で待ちあわせた。
「○○○のお金のこと…、ほんまはどうなん…?」
「…」
「謝れば、訴えられへんのやろ…?」
「聞いたん…?」
「うん、聞いた」
私は、ミルクティーを一口飲んでから言った。
「まあまあ…」
アイツはコーヒーを飲んで、椅子から立ち上がった。
「なあ、謝りや!」
アイツは私の言葉には応えず、あの頃のように帰って行った。
「ほな、また」

私は、何も聞けず、何も確かめられなかった。
“私には、アイツは応えてくれる”と思っていたのだろうか…?
“私は、あれもこれも出来たんやから…、何でも出来る!”
自分を奢っていたのだろう…!

あの日からアイツとは、連絡も取れなくなった。
「聞いたん…?」
アイツの寂しそうな顔が忘れられない…。
私は、アイツの“生き辛さ”さえ忘れてた。
「元気…?」
その一言も言えなかった私は、今も後悔している。

-“ほな、また”終わり-















小説 ほな、また10.ミルクティーと後悔4

10.ミルクティーと後悔4

「アイツ、どうしてるんやろな」
「仕出屋止めてから地方に住み込みでバイトしてるのまでは知ってた
けど…、最近は○○のとこの作業所に手伝いに行ってる…、地方には
行ってへんのかなぁ…?」
高等部の時の文化祭で、劇の脚本を創った彼とこんな話をしてから
1ヶ月も経たないうちにまた電話があった。
「アイツが大変なことになってる」
「えっ…?、大変なことって…?」
「1人暮らし始めた○○○の通帳からお金が減ってたんやって」
「えっ、何、どういうこと…?」
「アイツ、○○○のごはん焚いたり、犬の散歩行ったりしてたみたい、
それで、○○○、アイツのこと信頼して、カード渡してお金下ろすのも
頼んでたんやって!」
「誰か他にも頼んでたん違う…?」
「それが、お金のことは本人か家族とアイツがやってたらしい」
「え~、だから…、アイツ…?」
「まだわからへんけど、本人も家族も謝ってくれたら、訴えへんて」
「アイツは…?」
「何か、逃げてるらしい」

『アイツが訴えられる…!、ありえへん!、きっと間違えや!』
私は、アイツに確かめることにした。

-“ミルクティーと後悔”5へ続く-





















小説 ほな、また10.ミルクティーと後悔3

(これは小説です)

10.ミルクティーと後悔3

小学部の時から仲の良かった友達とよく連絡を取っていた。
お互いに会うのは中々だったが、電話ではあれこれ喋っていた。

友達は障害を持っている人達が通う作業所に通っていた。
授産所は、介助を受けながら、仕事中心に行っていて、運営は
市が行っていた。
作業所は、仕事ばかりではなく、個々に合わせたプログラムが
あったりして運営は民間だった。
そこでは、通所している人達とその人達の親や職員、ボランティア
の人達で出かけることがあったが、介助者が不足することがある
らしく、アイツに来てもらうことがあるらしかった。
「○○○○くんが来てくれて…」

『しばらく会ってないなぁ…、元気かなぁ…』
友達の話に懐かしくて電話してみたが、会おうということには
ならなかった。
私が家で暮らすようになって、アイツと会うことは少なくなった。
家に来てくれることもなくなった。
家族もいる自宅に1人では来にくいのだろうか…?

-“ミルクティーと後悔”4へ続く-










小説 ほな、また10.ミルクティーと後悔2

(これは小説です)

10.ミルクティーと後悔2

遠く長い時間出かけるようになると新たな困り事が出てきた。
トイレ…、我慢に限界があることを忘れていた。
『家のポータルトイレでは出来るけど、外のトイレでは難しい
しなぁ、どうしよう…!』
百貨店の真ん中で困り果てた私の目に“サービスカウンター”が
飛び込んで来た。
『サービスカウンターってサービスしてくれる所やんな!』
私は、そちらに向かって走り、店員さんに頼んだ。
「すみません…、トイレを手伝って下さい!」
「はい…?」
聞き返す店員さんに私は、藁をも掴む気持ちで事情を説明した。
限界から救い出された私は、トイレの乗り切り方(?)を覚えた。

靴が脱げてしまった時は、カップルにお願いすると大体は彼女が
優しくはかせてくれるとか…、ジュースなどのフタは会計をした
後に開けてもらうとか…、道に迷ってカップルに聞いたら、
連れて行ってくれる確率が高いとか…、乗り切り方(?)を
覚えていった。

一人で出かけたり、友達と出かけたり、施設とは違う所で生きる
ことをエンジョイしていた。

-“ミルクティーと後悔”3へ続く-













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