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無題

8月3日、近畿車椅子ツインバスケットボール大会が西宇治体育館で行われました。
 私は、今までに車椅子ツインバスケットを見たことがなくて、一度試合を見てみたいと思っていました。だから、何日も前からこの日がくるのを楽しみにしていました。
 その日は、ピースフルリンクからのお手伝いということで、大会の開会式、閉会式のアナウンスをさせてもらうことになっていて、会場に着いて、まず、アナウンスの練習をして声を出していました。緊張などは全くしていなかったはずが、練習をしているうちに少しずつ緊張してきてしまいました。



本部席に座って、開会式の始まる直前には、初めての会場の雰囲気にもっとドキドキしてきました。ピースフルリンク職員の井上さんがサポートしてくださって、マイクのスイッチが入り開会の第一声「ただいまより…」の自分の声が会場に響いて、少しずつドキドキが小さくきて、マイクに向かってゆっくりと自分の声を聞きながら落ち着いてアナウンスをすることができました。

開会式のあとは試合の応援、初めて見るツインバスケットにとてもワクワクしました。
最初はルールなどが解からずに、一緒に観戦している人たちに「今のなに…?」「どうなったん…?」「今のなんで点が入らへんかったん…?」と聞いてばかりでしたが、試合が進むにつれてだんだんルールも理解でき、一生懸命に声援をおくっていました。
 高いところのゴールにシュートする選手、低いところのゴールに遠くの方からシュートを決める選手、低いところのゴールに近くから精一杯に腕を伸ばしてポールを入れる選手、それぞれに合わせたゴールがあり、チームが持っている力を合わせて戦っていることが見ていてとても伝わってきました。そして、車椅子同士が凄いスピードでぶつかり合う場面や音は迫力があってびっくりしました。ボールがないところでもマークし合ったりブロックし合ったりの戦い、ぶつかり合いもかっこよくて歓声をあげていました。



すべての試合が終わって、今度は閉会式のアナウンスをさせてもらいました。会場の雰囲気にも慣れたからなのか、最初の開会式の時とは違い緊張はしていませんでしたが、試合終了後に原稿に追加された「優勝チーム」「準優勝チーム」を言い間違えないように…、と、また少しだけドキドキしました。そして、閉会式の最後の言葉「…解散」を言い終えて、やっぱり、とてもほっとしましたが、気持ちいい緊張感が嬉しかったです。
初めて見た車椅子ツインバスケットにワクワクして、アナウンスのお手伝いにドキドキしていた一日でした。とても楽しかったです。





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お話に行ってきました



7月16日、ピースフルリンクから近い場所にある「福祉専門学校」にお話に行かせてもらいました。
 学校に着いて「ここでお話してもらいます」と部屋に案内していただいて「60人くらいの生徒が入ってきます」と言われ、びっくりしました。
しばらくすると、次々と本当にたくさんの生徒さんが入って来られました。そして、私の紹介をしていただいて、少しドキドキしながら話を始めました。

「私は家族に介護をうけながら、実家で暮らしていましたが、親も歳をとり、私自身の体も少しずつ動きにくくなってきて、実家でそのままの生活をしていくことが困難になつてきました。そこで、施設などに入所せず、地域でいままでのように私の生活をつくっていけるには…?と考えて、実家を出て一人暮らしを始めました。それから、半年ほどになりますが、私が生活していくには、朝、起きる時から出掛けるまで、家に帰ってきてから食事、就寝まで、すべてに介助が必要です。だから、今、私は時間ごとに多くのヘルパーさんにきていただいて生活しています。そんなふうに暮らしている仲間もたくさんいますが、必要な時間に入ってもらえるヘルパーさんが見つからない、外出時。手を貸してもらえるボランティアさんが見つからないなど、私もですが、困っている仲間がたくさんいます。こんなふうに暮らしている人たちもいるということを知ってもらい、少しずつでも、そんな人たちと接する機会を作っていただければと思います。そして、ボランティア活動やヘルパーさんの仕事に興味を持って下さる方が増えてくれたら嬉しいです。」

 10分くらい話をさせてもらいましたが、私の話を熱心に聞いていただけてとても嬉しかったです。話が終わった後、学生さんがヘルパーさんの資格や仕事、ボランティア活動について色々な質問をしにきてくれて、そのこともとても嬉しかったです。
私自身の経験や思いから、たくさんの人たちに私たちの生活のこと知ってもらい、みんなが地域の中で自分らしい生活をしていけるようになればと思います。
今回、このようなお話をさせてもらう機会をいただき、私たち自身の言葉で伝えていく大切さを改めて感じました。









1周年記念パーティー



7月1日でピースフルリンクは1周年を迎えました。
7月11日、1周年記念「お好み焼きパーティー」が開催されました。
その日は「おはようございまーす」と自動ドアをくぐった時から装飾がしてあったり、お好み焼きを焼くためのホットプレートが置いてあったり、いつもとは少し違うフロアーの雰囲気でとてもワクワクしました。
みんなで乾杯をしてパーティーが始まりました。お好み焼き、やきそば、ソーセージ、とんぺい焼きが焼ける「ジュージュー」の音とおいしい匂い、みんなの楽しいお喋りで盛り上がり、アカペラで英語の歌を披露して下さった所員さん、水戸黄門の歌を歌って下さった所員さん…、
その後、職員さんのギターの伴奏でみんなで大きな声で歌を歌いました。みんなの楽しい歌声がフロアーに響いて広がって「いいな~」と思いました。
お好み焼きややきそばを食べてお腹いっぱいになった後、私の『語り~自作の物語~』を聞いてもらうことができました。あまり練習もできなくて、上手く語れるかちょっと不安だったのですが、語り終わって、みんなが「うまいなぁ」とか「びっくりした」とか言ってくれてホッとしました。初めて、ピースフルリンクのみんなの前で語れて嬉しかったです。
そして、ビンゴゲームをして、一人一人が『ピースフルリンクで今後したいこと』などを発表しあい、パーティーの最後にはみんなで1周年の記念写真を撮りました。
 私も初めてピースフルリンクと出会ってもう一年が経つことに「早いなぁ」と驚きつつ、二周年、三周年…、に向かって、仲間と一緒に色んなことに挑戦していきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。





「バイバイ」また逢えるよね ⑤ ―最終話―

ともことゆうちゃんが一緒にいられたのは、たったの一年でした。

“ゆうちゃんは、寄宿舎の先生が言ってくれはったみたいに、私と一緒にいた時が楽しい思い出になったんかな…、転校した学校で思い出たくさん作れたんやろか…?”

ともこは、そんなことを考えていました。
ともこの考えていることが分かったのか礼服の先生が

「ゆうちゃんな、学校卒業してから、元気にハンディを持った人達が仕事する所に通ってがんばってたんやで」

そう言ってくれました。

「また逢いに行くなって言ったのにな…」

ともこは、その夜、もうじき逢える筈だったゆうちゃんにこんな詩を書きました。


 『また逢えるよね』

「名前なんて言うん?」
あなたはそう言って可愛い笑顔みせてくれたね
あれからずーっと一緒だったね

「よその学校に行かなあかん…」
あなたはそう言って泣いたね
「バイバイ」そう言って別れたね

「また逢えるよね」
そう言って「バイバイ」したのに
あなたは一人で行っちゃった
今度は「バイバイ」言わないで…

「また逢えるよね」そう言ったのに…
ごめんね逢いに行けなくて
もう逢えなくなっちゃった
ごめんね逢いに行けなくて
「バイバイ」って言ってた
あの時のあなたの笑顔忘れないよ



~おわり~



ともことゆうちゃんの物語り…、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
これからもすこしずつ、自作の物語などをアップしたいと思っています。
また『とんちゃんの小部屋』、のぞいていただけたら嬉しいです。









「バイバイ」また逢えるよね ④

とうとう、ゆうちゃんが寄宿舎からいなくなる日が来てしまいました。

「ゆうちゃーん、お母さん来はったよー」

その声はとても悲しく響きました。
 二人が部屋に行くとゆうちゃんのお母さんがもう荷物の整理をしていました。二人は、ゆうちゃんが初めてこの部屋に来たあの日と同じように、車椅子を向かい合わせて座っていました。でも、ゆうちゃんは笑顔を見せてはくれませんでした。二人とも黙って下を向いていました。
 その時、ゆうちゃんのお母さんがともこに言ってくれました。

「ともちゃん、ゆうちゃんとお友達になってくれてありがとう、前に行ってた学校は、元気な子が通う学校の中にある、ハンディを持つ子のクラスで、中々友達が出来ひんかってね、そやから、こんなに仲良い友達出来たん初めてでね、「友達できてん」ってゆうちゃん凄く嬉しそうに話してくれたんよ、ずっとここにいられたらよかったんやけどね、ありがとうね、また遊びに来てやってね」
「はい」

ともこは、お母さんに向かってそう言うと、ゆうちゃんに

「そうや、またゆうちゃんとこに遊びに行ったええねん、そしたら、また逢えるやんか、また逢いに行くわな」

そう言って微笑みました。

「うん」

ゆうちゃんは小さく頷いただけでした。

「ほんまにありがとうね、そしたら、ゆうちゃん、行こか」

お母さんがゆうちゃんの車椅子を押そうとした時、ゆうちゃんが

「バイバイ、また逢おな」

小さな声でそう言いました。

「うん、また逢おな…」


~つづく~







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