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彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし7

『彼女のひとり暮らし7』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

40歳

彼女は、家族に助けてもらうことが多くなっていきました。
「これからどうしょうと思ってる…?」
母親から聞かれることが多くなりました。

彼女は、一人でポータブルでトイレができなくなってから様々な方法を
試しましたがうまくいきません。
彼女は、リハビリに通い始めました。
これをきっかけに介助をしてくれるヘルパーさんに家にきてもらうことが
できるようになりました。
日に一度は家の中での介助にも入ってもらえたのですが、それ以上は家族
が許してくれませんでした。
『これでは、もう、施設に入って終わりやなぁ…』
彼女は自分を生きていくために、既にひとり暮らしをしている友達に相談
して、障害がある人の自立をサポートしてくれる事業所に駆け込みました。
『今じぁないとできなくなる、これで最後だ!』
彼女の体には、家族ともめている時間はありません。
事業所に手伝ってもらって計画を固めてから家族には伝えることにしました。
彼女にとって、ひとり暮らしへの革命でした。
もう、いつかなどと言っていられません。


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし8〟へつづく











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彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし6

『彼女のひとり暮らし6』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。彼女は、
ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

39歳

彼女は突然体に異変を感じました。
いつものように自分の部屋の窓を片手で手すりを持ち閉めようとした時、
バランスを崩してしまう感覚に恐怖を感じました。
『感覚だから、説明の仕方が解らないし、伝わらないだろうなぁ…』
家族には伝えませんでした。
『気のせいかなぁ…?』その時はそんな感じでしたが、その日を境に彼女は
どんどん体に異変を感じるようになっていきました。
移乗の時に落ちるようになったり、細かいことがやりにくくなったり、
夜中から着替えを始めて、できたのは明け方だったり…。

ポータブルトイレでトイレをしたら、まだ明るい時間から始めて何度も
落ちて、終わった時にはもう真っ暗な時間になっていました。
『もう、私、できひんのやわ…』彼女は、体に異変を感じてから初めて
涙を流しました。

彼女は、家族に今の自分の体の状態を話ました。
「昨日できたことが今日できひんようになるわけないでしょ!」
これが家族の最初の言葉でした。
彼女は、新しく始まったヘルパー制度の利用を考え始めました。

彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし7〟へつづく









彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし5

『彼女のひとり暮らし5』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

36歳

彼女は、家で家族と暮らしていました。
それまでは誰かの介助なしには外出したことなかった彼女でしたが、
家で暮らすようになってからしばらくの頃、ひとりで電動車椅子で
出掛けるようになりました。
最初は、家の近所まで買い物に行ったりするくらいでしたが、そのうち、
電車に乗って遠出をするようになりました。
着替えやトイレ、車椅子やベットへの移乗といった動作も始めは家族に
介助してもらっていましたが、家族に協力してもらったり、自分に合った
福祉用具を使ったり、彼女の努力で少しずつ一人でできるようになりました。

彼女は、障害のある人達が通う授産所に通って、パソコンでの仕事をして
工賃をもらい月に3万とボーナスなどをもらって、日常生活の動作を殆ど
自分でこなし、電動車椅子を運転して一人や友達とお出かけていました。
彼女はきっと、これまでで一番自分を生きられていたのではないでしょうか…?

「お母さんらが体あかんようになったら、施設入ってな」
彼女がそんな提案に頷いていたのは『施設に入ったらまた親とも遠くなるし、
そこでひとり暮らしの計画を立てて施設を出よう!』という思いがあったからです。

彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし6〟へつづく











彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし4

『彼女のひとり暮らし4』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

26歳

施設で8年暮らしていた彼女は、入所が許されている年数を超えてしまって
いたため、今後どうするのかと施設から聞かれるようになっていました。

彼女は、ひとり暮らしを実現させようと、仲のいい友達と計画を進めていました。
友達が介護者の中心になって、学生さんや知り合いにボランティアで協力
してもらう形で生活を作っていこうと話をしていました。
彼女の親には、もう少し形になってから話すことにしていました。

施設の職員さんと彼女と家族で今後のことを話し合いました。
「施設から施設は、イヤやからひとり暮らしがしたい!」
彼女の希望に家族は反対で、母親が、家族が介助できるうちに家に帰ってきて
は…?と提案しました。
彼女はある考えを巡らせて、母親の提案を受け入れました。

謝る彼女に友達は言ってくれました。
「あんたの人生なんやから、後悔せんようにしたらええねん、私はあんたを
応援したかったんやから…、あんたが決めたんやったら私も応援するわ!、
また何かあったら言うてな!」
彼女は、施設を出て家に帰りました。

彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし5〟へつづく







彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし3

『彼女のひとり暮らし3』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

23歳

施設の中の彼女は、毎日毎日決まった時間に決められたことをして過ごして
いました。
“ちょっと今から買い物行ってこよう”とか、そんな自由は、全くありません
でした。
外出は、できない訳ではありませんでしたが、一週間前には一緒に行って
くれる人を探して外出届けを提出し、親に許可をとらなければならず、
友達がきてくれてもその日に一緒に外出することはできません。

髪を伸ばしていたり、外出をする時にスカートやジーンズをはかせてもらおう
としても明らかに嫌な顔をされたり注意されたりしました。
「介助してもらうんやから、ジャージはいて行きなさい!」
この言葉は、まだ若い彼女には、ただの暴力でした。
彼女が、一番ダメだったのは、上から目線で話したりする職員さんがいて、
自分がそれにおびえていることでした。
好きな人と外出から帰ってきた彼女に職員さんからかけられた言葉は
「おしっこは…?」でした。

気の合う職員さんや友達と話したりしている時は、楽しいと思っている彼女
ですが、おしゃれができる若いうちにひとり暮らしをして自由に生きたいと
願っていました。

彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし4〟へつづく












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