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『大好き』2

(これは物語です)

「1.わんこ」

ー2.きみー

ぼくは、ちょっとぽこっとした草のところできみのことを見つけたんだ。
きみは、ちょっと涼しくなってきた風にゆらゆら気持ちよさそう…。
ぼくは、きみにちょっとお話してみた。
「ねぇ、ねぇ、きみはずっとここに立ってるの?」
きみは、とても優しい色してる。
「ねぇ、きみも体が《ずんっ》とする?、鼻先はどう?」
きみは優しくゆらゆらしてる。
ぼくのお話わかるんだね。
きみのお話聞こえないけど、優しくゆらゆらしてくれるきみのお話、
ぼくにはちゃんとわかるからね。
ぼくの体は《ふわっ》となって、鼻先が《くすっ》とした…。
「きみは・・・?」
ぼくは、ちょっときみの方を見た。
きみは、優しくゆらゆら小さな体をゆらしてくれた。
ぼくの体は、また《ふわっ》となって、鼻先が《くすっ》とした…。


ー“大好き3”へ続くー




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『大好き』1

(これは物語です)

「1.わんこ」

ー1.ぼくー

ぼくはわんこ。
さっき小っちゃな女の子が
「まま、わんこ」
ってぼくの方を見て言ったんだ。
だから、ぼく
「ぼく、わんこ?」
ってきいてみたんだ。
だけど、女の子は
「まま、わんこ、わんわんってないてる」
って走っていっちゃったんだ。
ぼくのお話わからなかったみたい…。
ぼくの体は《ずんっ》として、鼻先が《つんっ》とした…。


ー“大好き2”へ続くー






ちびちゃんストーリー9

(これは物語です)

『仲直り』

ちびちゃんと、同じ歳の妹は、時々けんかをしてしまいます。
「もう、ちびちゃんなんて知らない!」
「ふんだ!」
すると、ちびちゃんと妹は口をきかなくなります。
いつもなら、ごはんの後は、すぐに2人で子供部屋に行って遊ぶのですが、
けんかをしている時はお母さんとお父さんのいるリビングで、
それぞれ別々に遊んでいます。
夜、寝る時も2人は黙って別々に部屋に行き、それぞれの寝床に入り、
お話もしないで寝てしまいます。

そのうち、ちびちゃんは、何だか寂しくてつまらなくなってきます。
四つばいで妹のところまで行き、小さく折りたたんだ紙を黙って妹に渡しました。
妹が紙を開くと、ちびちゃんが書いた文字が並んでいます。
“ごめんね”
今度はそれを見た妹が、その紙に返事を書いて、小さく折りたたんで、
ちびちゃんに黙って渡します。
“いいよ”
そこには、妹の字でそう書かれています。

こうして、ちびちゃんと妹はいつも仲直りをするのです。
お話したり、遊んだり2人の楽しい時間が戻ってくるのです。


-おわり-






ちびちゃんストーリー8

(これは物語です)

『ゲラゲラ』

お父さんは、幼いちびちゃんたち姉妹とよく遊んでくれました。
ちびちゃんたちは、よく“ゲラゲラ”笑っていました。

お風呂に一緒に入ってくれた時、湯船の中のちびちゃんたちに
「100数えたら、上がってもいいよ」
と言って、100まで数え始めるのです。
そして、90までいくと、ふざけてゆっくり数えたり、
数を戻して数えたりするのです。
中々100までいかないことが、何とも楽しくて、
ちびちゃんは“ゲラゲラ”笑うのです。
お父さんが湯船の中でタオルに空気を入れると、空気が入ったところが
まあるく膨らみます。
そのタオルを湯船に沈めて、まあるく膨らんだところを抑えると
“ブクブクブクブク”と音がして泡が出るのです。
ちびちゃんたちは、また楽しくて“ゲラゲラ”笑います。

お父さんが、あぐらで座り、ちびちゃんたちを順番に乗せて、
お父さんの体を小刻みに動かしてくれるんです。
すると、ちびちゃんたちは、何か遊園地の乗り物に乗っているように思えるのです。
お父さんは、手をグーにして自分の膝の上置いて、本当の乗り物のように
お金を入れるところを作ってくれます。
ちびちゃんたちは、そこに“チャリン”とお金を入れるマネをします。
順番に何度も乗せてもらい、ちびちゃんたちは、お父さんの膝の上で
“ゲラゲラ”笑い転げます。

夜、ちびちゃんたちが寝る時には、お父さんがお話をしてくれます。
そのお話は、いつも、かいじゅうが現れ子供たちが恐れるのです。
もうだめだ~、となったところでウルトラマンがやってきて、
かいじゅうをやつけて、めでたしめでたし…、になります。
ちびちゃんたちは、いつもお話してもらっていて、もう全部覚えていました。
それでも、いつも出てくるフレーズが聞きたくて、お父さんにお願いします。
「お父さん、あのお話して~」
お話が進み、いつものフレーズが近づいてくると、ちびちゃんたちは、
“くるよ、くるよ”とワクワクしてきます。
「その時、ウルトラマンがやってきたのです!」
いつものフレーズが飛び出すと、ちびちゃんたちは、楽しくておかしくて
“コロコロ”と“ゲラゲラゲラゲラ”笑い転げます。

お父さんとのお風呂やお父さんの膝の上、お父さんのお話は、
“ゲラゲラ”ちびちゃんたちの笑いのもとになっていました。


-おわり-





ちびちゃんストーリー7

(これは物語です)

『おるすばん』

その日、お母さんがちびちゃんのちっちゃな妹に言いました。
「今日は、ちびちゃんと一緒におるすばんしてあげてね」
ちっちゃな妹は可愛い笑顔でお母さんに言いました。
「いいよ、ちびちゃんのカップラーメンも作ってあげる!」
「うん、お願いね!」
お母さんは出掛けていきました。

ちびちゃんと妹は、おうちの中で2人になりました。
しばらく2人で、ゲームをしたり、テレビを見たりしていました。

お昼になりました。
「ちびちゃん、お腹すいたね」
「うん!」
「今、ごはん作るね!」
妹はそう言って、棚の中からカップラーメンを取りだしました。
2つのカップのフタを開けて、2つのカップに具とスープの元を入れました。
そして、電気ポットに湧いているお湯を2つのカップに注ぎました。
「もうちょっと待ってね」
妹はちびちゃんにそう言って、2つのカップのフタを閉め、
小さな積み木を1つずつフタの上に載せました。
それから、3分待って、2人でカップラーメンをおいしく食べました。

“ピンポーン“
2人でテレビを見ていると、玄関のチャイムが鳴りました。
妹が玄関の覗き穴を覗きに行きました。
「あ、もっちゃん!」
妹は、玄関を開けて、もっちゃんに言いました。
「今日は、遊べないねん」
「なんで…?」
「何でも、今日はだめ、ごめんね」
妹はそう言って玄関を閉めました。
「いいの…?」
ちびちゃんは部屋に戻ってきた妹に聞きました。
「うん、今日は、おるすばんだから!」

しばらくすると、窓の外からもっちゃんの声が聞こえてきました。
「ねぇ、遊ぼう!」
妹は、口に指をあてて“しーっ”っと言って窓の外を様子を伺いました。
『妹は、歩けない私とおるすばんを頼まれたから、自分がおうちにいて
あげなきゃって思ってるのかなぁ…』
とちびちゃんは思いました。
「ねぇ、遊ぼうよ!」
また、もっちゃんの声が聞こえてきました。
妹は、また、外の様子を伺いながら、今度は窓のカーテンを閉めてしまいました。
その様子を見てちびちゃんは、妹に言いました。
「遊びに言ってもいいよ」
「もう、今日はだめって言ったから行かないよ!」
妹はちびちゃんに小さな声でそう言いました。

また、しばらくして、妹が窓の外を見ると、もう、もっちゃんはいませんでした。
「帰っちゃったみたい…、よかった!」

ちびちゃんは、そんな妹を見ていて思いました。
『ごめんね…、ありがとう』
でも、その時のちびちゃんは、その言葉を妹に伝えることが何故かできませんでした。


-おわり-







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