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ちびちゃんストーリー33たまごやき

(これは物語です)

『たまごやき』

小学生のちびちゃんと、同じ歳の妹は、今日も二人でお留守をしています。

「たまごやき作ろうか!」
お昼になって、妹がそう言って台所に行きました。
ちびちゃんもよつばいで台所に行って、流しの所に捕まって、膝立ちをして、
妹とお話をしながら、フライパンの上で出来ていくたまごやきを見ていました。
「ソーセージ入れてみようか!」
妹が黄色く焼けてきているたまごの上にピンク色のソーセージを包丁で
小さく切って、ポン、ポン、ポン、ポンと乗せました。
黄色の上にピンクが散りばめられて、可愛くてきれいに見えました。
「見て、何かきれ~い」
「ほんとだね!」
「もうちょっと、ここにソーセージ乗せたらきれいじゃない…?」
「どこ…?、ここ…?」
「うん、そこ!」
妹がまたソーセージを切って、ポン、ポンとたまごに乗せました。
「ここももうちょっと…!」
「ここ…?」
「うん!」
妹がまたソーセージを切って、ポンとたまごに乗せました。
「きれいだね!」
「何か食べるのもったいないね!」
「そうだね」
そんなことを言いながら、二人はフライパンの上で焼けている黄色と
ピンクのたまごやきを眺めていました。

「何か焦げ臭くない…?」
妹が気づいてたまごやきの裏を見みました。
「あ~あ、真っ黒…」
「裏見るの忘れてたね」
妹が笑いながら、きれいな方を上にしてたまごやきをお皿に乗せました。
「おいしいよね!」
「うん、おいしいよね」
二人は、焦げた所をよけながら、黄色とピンクのたまごやきをおかずに
お昼ごはんを食べました。


-おわり-









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ちびちゃんストーリー32トランポリン

(これは物語です)


『トランポリン』

ちびちゃんは、家族と離れて、ちびちゃんと同じように立って歩くことが
できなかったりするお友達と学校の寄宿舎で暮らしていました。

ちびちゃんは、優しくてかっこいいせいやくんが大好きでした。
せいやくんは、ちびちゃんをとても可愛いがってくれました。。
せいやくんは、片方の足を少しひきずっていましたが、走る姿もとても
とてもかっこよくて、笑顔の優しい高校生のお兄ちゃんでした。

「ちびちゃん、トランポリン行こか…!」
「うん!」    
せいやくんは夕食のあと、よく、、お姉ちゃんたちと一緒に学校の体育館に
ちびちゃんを連れて行ってくれました。
体育館には、大きなトランポリンがありました。
せいやくんとお姉ちゃんたちは、トランポリンを開いて、ちびちゃんを
その上に乗せてくれます。
そして、せいやくんとお姉ちゃんがちびちゃんの回りでポンポン飛んでくれます。
すると、小さいちびちゃんの体も一緒にポンポンと跳ねます。
ちびちゃんは楽しくてゲラゲラ笑いながら跳ねます。
「行くで!」
せいやくんがそう言って、ポーンと高く飛んでボンっとトランポリンに
着地するとちびちゃんの体が今度は高く跳ね上がります。
ちびちゃんは、もっともっと楽しくなって、さっきよりももっともっと
大きな声でゲラゲラゲラゲラ笑います。
夜の体育館には、せいやくんとちびちゃんとお姉ちゃんたちの楽しそうな声が
響きわたります。
「ちびちゃん、楽しかったか…?」
せいやくんがいつものように優しく聞いてくれました。
「うん!」
ちびちゃんは、元気に応えました。
「そうか!、またしよな」

最初は、体育館に来て、せいやくんとお姉ちゃんたちがトランポリンを飛んで、
ちびちゃんは車椅子に座ったまま見ていました。
「ちびちゃん、見てるだけやったら楽しないやんな…」
せいやくんがちびちゃんを見てふと言いました。
「一緒に飛ぼか!」
せいやくんとお姉ちゃんたちがちびちゃんをトランポリンの上に乗せてくれて、
その日からちびちゃんも一緒に飛べるようになりました。


-おわり-






ちびちゃんストーリー31のぼれるよ

(これは物語です)

『のぼれるよ』

その日ちびちゃんは、同じ歳の妹に言いました。
「私も自分で階段のぼって二階に行ってみたいなぁ」
歩けないちびちゃんは、いつも階段をのぼって二階に行く妹たちを
うらやましく思っていました。
妹はちびちゃんの言葉を聞いて少しびっくりした様子でした。
「えっ、二階に…?」
「だって、私、階段のぼったことないんだもん…、二階にも一回も
行ったことないし…」
妹は、一生懸命にそう言うちびちゃんを見て言いました。
「そうだやね、ちびちゃんだってのぼってみたいよね…、どうやったら
のほれるか考えよう!」
「うん!」
今日は、おとな達と小さい妹はお出かけしていて、ちびちゃんと妹二人
だけでお留守をしていました。
「今なら怒られないでできるよ!」
「うん!」

二人は、一生懸命考えました。
妹が階段の下に堅い表紙の本をたくさん持ってきました。
「のぼれるよ!」
「うん!」
まず、妹が持ってきた本を階段の一番下の段の前に段の幅に合わせて並べて、
段の高さの半分まで本を上に重ねました。
その上にちびちゃんがよつばいで乗りました。
そして、妹がちびちゃんのお尻を支えて、ちびちゃんが階段の一番下の段に
よつばいのまま膝を乗せて、次の段に幅を広げて手を乗せました。
「乗った…?」
「うん、乗った!」
ちびちゃんのお尻を支えながら、妹が次の段のちびちゃんが乗せた手の間に
厚さや幅を撰んで次の本を乗せました。
ちびちゃんがまたその本に膝を乗せて、次の段に手を乗せて、妹がちびちゃん
のお尻を支えながら次の本を撰んで次の段に置いて…、ちびちゃんがのぼれた
段の本は、ちびちゃんの邪魔にならないように妹が手早く取っていきました。
二人は時間が経っていくのも気づかないでどんどんどんどん階段をのぼって
行きました。
ちびちゃんにも妹にも階段をのぼった先の二階の踊場だけが見えていました。
二人は、力いっぱい前へ前へ進んで行きました。
「もう少し!、のぼれるよ!」

最後の段をのぼって、二人は二階の踊場に辿り着きました。
「やったー!、のぼれたね!」
「うん、のぼれたね!」
妹は、ちびちゃんに二階の部屋を見せてくれました。

「みんなが帰ってくるまでに降りなきゃ!」
降りる時は、ちびちゃんが後ろ向けにはらばいで進み、そのちびちゃんを、
滑ってしまわないように妹が下から支えました。

「おかえりー」
みんなが帰ってきて、二人は元気に言いました。
さっきまで二人があんな冒険をしていたなんて誰も知りません。


-おわり-









ちびちゃんストーリー30一緒に行こうよ

(これは物語です)

『一緒に行こうよ』

ちびちゃんと同じ歳の妹はよくお家でおるすばんしていました。

歩けないちびちゃんが外に行く時は、車椅子に乗らなければ
いけませんでした。
だから、おるすばんの時は、いつもお家の中で遊んでいました。
お菓子を買いに行く時は、妹が買いに行って、ちびちゃんは
お家で妹の帰りを待っていました。

この日も、しばらく二人でお家の中で遊んでいました。
「私、お菓子買ってくる」
妹がお母さんにもらったお小遣いを持って言いました。
「うん、わかった」
「じゃあ、ちびちゃん待っててね」
妹は、いつものように外に出て行きました。
ところが、すぐに戻って来ました。
「どうしたの…?」

「一緒に行こうよ!」
「えっ…?」
「車椅子に乗れるかもしれないよ」
「えっ…?」
「私、考えたから、やってみようよ!」
「うん!」
ちびちゃんも何だかできる気がしてきました。

二人は、ドキドキしながら挑戦を始めました。
まず、車椅子の足おきを上に上げて、ちびちゃんの体を足おきの間に
入れて、できるだけ車椅子の座る所にちびちゃんの体を近づけました。
そこでちびちゃんが膝立ちをして車椅子の肘掛けを持ちます。
それから、ちびちゃんが体にいっぱい力を入れて立つような恰好に
なって…、肘掛けから上の押してもらう所に両手を持ち代えてます。
いよいよちびちゃんが車椅子の座る所に膝から両足を乗せます。
「がんばって!、もう少しだよ!」
妹は、後ろからちびちゃんの体を支えながら応援します。
とうとうちびちゃんは、車椅子に乗れました。

ただ…、ちびちゃんの体は、車椅子の上で後ろ向けで、押してもらう所
を持って、膝立ちのままでした。
いつもみたいに前向きに座ろうと二人でがんばったのですが、どうしても
上手くいきませんでした。

「もう、このまま行こうよ!」
ちびちゃんが言いました。
「うん、車椅子には乗れたもんね!」
妹が言って、二人はそのまま外に出ました。
ちびちゃんが後ろ向きの膝立ちで、押してもらう所を持って、妹が前を
向いて車椅子を押して、二人は向かい合って出かけました。
「なんか、普通に乗るよりも顔が見えていいね!」
「うん、私も車椅子じゃないものに乗ってるみたい!」
二人は、新しい遊びを見つけたみたいな気持ちで、一緒に楽しくお出かけ
しました。


-おわり-





ちびちゃんストーリー29どっちがいい…?

(これは物語です)

『どっちがいい…?』

ちびちゃんと同じ歳の妹は、よくお家でおるすばんしていました。

妹がお母さんにもらったお小遣いを持って、近くの駄菓子屋さんでお菓子
やおもちゃを車椅子のちびちゃんの分も一緒に買ってきてくれました。
糸の付いたいちごのあめ、きなこがまぶしてある玉、赤くて甘いふ菓子、
食べられる紙、ミルクおせんべい、チューブに入ったチョコ、指に付けて
こすると指から煙が出るおもちゃ、ストローの先に付けてプーっとふくら
ますと風船みたいにふくらむおもちゃ、スーパーボール…。

二人は向かい合って座って、買ってきたお菓子やおもちゃの中から妹が
二つずつ選んで二人の前に並べます。

「どっちがいい?」
「私、こっち」
「私は、こっち」
「じゃあ、決まり!」

「次は、これと、これ、どっちがいい…?」
「私、こっち」
「あっ、私も、こっち」
「じゃあ、ジャンケンしよ」
「ジャンケンポイ」
「私の勝ち、私こっちで、ちびちゃんはこっちね!」
「うん!」

「じゃあ、次は…」

二人が別々のものを選んだら、そのまま決まり…。
二人が同じものを選んだら、ジャンケン…。
お菓子やおもちゃを全部選ぶまで繰り返す楽しい時間です。

選び終わったら、二人でお菓子を食べたり、おもちゃで遊んだり、
また楽しい時間です。

「私、これから食べよう!」
「私はこれから」
「ちょっとちょうだい」
「うん、いいよ!」

「ほら、ふくらんだよ!」
「あっ、ほんとだ!」
「煙り、出た!」
「すごいね、魔法みたい!」

妹といると、おるすばんの時間もちびちゃんには楽しい時間です。


-おわり‐








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