忍者ブログ

カレンダー

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

最新記事

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

[20]  [21]  [22]  [23]  [24]  [25]  [26]  [27]  [28]  [29]  [30

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし2

『彼女のひとり暮らし2』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

20歳

施設の中の彼女は、友達が大阪府でスタートした“介護人制度”を
利用してのひとり暮らしを考えていることを聞きました。
この制度は、“利用者本人が誰か個人に生活介護や外出介護をお願いして、
介護に入ってもらった時間を大阪府に申請し、時給で計算された介護料が
利用者本人に支給され、その介護料を介護者に支払う”というものでした。
その制度には、時間数の制限などはありません。
『私にもできるかも!』
彼女も成人式を迎えました。
“自分で時間を決めたり、自分で生活を組み立てる、若いうちにそんな生活
がしたい”彼女の心は盛り上がっていました。
毎日友達に様々なことを聞いていました。

彼女は、様子を窺うように、母親に制度の話や友達の話をしてみました。
「そんなん、上手いこといく訳ないわよ!あんたはそんなこと考えてない
やろね!」
母親は、既に怒っていました。
考えて考えて、まだ母親と戦う力がないことに気づきました。

彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし3〟へつづく











PR

彼女のストーリー番外編1彼女のひとり暮らし1

『彼女のひとり暮らし1』

彼女には生まれた時から体に障害があり、車椅子で生きています。
彼女は、ずっと長い間ひとり暮らしがしたいと思っていました。

18歳

彼女は、同じ障害のある友達と、“大学を廻ってお話をさせてもらい、
協力してくれる学生さんを募って、ボランティアで時間ごとの何人かの
交代制で、生活の介助に入ってもらう形でのひとり暮らし”について
よく話し合っていました。
実際にその形でひとり暮らしをしている先輩も知っていました。

彼女は“自由に暮らしたい”という思いで、養護学校(今の特別支援学校)
を卒業して長く暮らしていた寄宿舎を出る時「ひとり暮らしがしたい」と
両親と話し合いました。
だけど、彼女が考えている不安定な方法でのひとり暮らしを両親は
許してくれませんでした。

結局、この年の12月「クリスマスプレゼントに教えてあげて下さい」
と福祉事務所の方から連絡があり、学校を卒業後すぐに彼女は施設に
入所しました。

彼女は、ひとり暮らしを諦めてはいませんでした。
『いつかは、きっと…!』


彼女のストーリー番外編1
〝彼女のひとり暮らし2〟へつづく









沖縄旅行7青い空と雨模様2

沖縄旅行7


青い空と雨模様2

「お世話になりました」
「またきて下さいね」
「はい」
「それじゃあ、ありがとうございました」

運転手さんに挨拶をして空港の中に入りました。
搭乗手続きを済ませて、飛行機で食べるお昼ごはんにタコライスを
買いました。

友達がご主人と一緒に見送りにきてくれました。
「本当にありがとうございました」
「こちらこそ、また再会しましょうね」
友達は手荷物検査の所まで一緒にきてくれました。
「今度は、京都に行きますね」
そう言って手を振ってくれました。

また、車椅子を乗り越えて、飛行機に乗りました。
飛行機は離陸を始め、私たちは沖縄を離れました。
「またこよな!」
「うん!」

京都に着いて外に出ると、かなり雨が降っていて寒く感じました。
「こっちは梅雨まっただ中やもんなぁ」
私たちは、沖縄と全く違う天気に面食らいました。

次の日、沖縄は梅雨明けしました。


“沖縄旅行”おわり








沖縄旅行7青い空と雨模様1

沖縄旅行7


青い空と雨模様1

「おはよう、今日は、ええ天気やで!」
「やっと晴れたなぁ…!」
「最初の日と最後の日やな」
「ほんまやな、でも、晴れてよかった!」
沖縄4日目、今日は京都に帰る日です。

私たちは、朝ごはんのライ麦パンをロビーで食べて、もう一度部屋に
戻りました。
荷物の確認や整理をして、部屋での時間を2人で過ごしました。

約束の時間より早く運転手さんから電話が鳴りました。
「おはようございます、宿の前に着きました」
「はい、すぐ行きます」
私たちは、バタバタっと宿を出てタクシーに乗りました。

「もう、梅雨明けしそうですね」
空港までの道すがら、運転手さんが言いました。
沖縄らしい青い空がどこまでも広がっていました。


“青い空と雨模様2”へつづく









沖縄旅行6釣り竿と笑顔6

沖縄旅行6


釣り竿と笑顔6

「ちょっと部屋で喋るか」
「お2人共、疲れてませんか…?」
「大丈夫!、まだ早いし」
「そうですね、じゃあ、お邪魔します」

私たちは、介護タクシーで宿まで帰ってきました。
宿泊しているバリアフリーの部屋を案内したり、お喋りをしたりして時間
を過ごしました。
「今日はありがとう!」
「明日、空港に見送りに行きますね!」
「うん!」

友達が帰った後、私たちは、また近くのスーパーに晩ごはんの買い物に
行きました。
家族と自分へのお土産も買いました。
ちょっと遠いお店にも行ってみました。
「今度きた時は、このお店にももっときたいな!」
「うん、いいよ!」
宿に帰って、晩ごはんを食べてから、彼が持ってきた手持ち以外の荷物と
お土産の荷造りをして、京都に送る手続きをしてくれました。
「よし!、これで後は帰るだけや!」


“沖縄旅行7”へつづく











忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne