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沖縄旅行2旅行会社と旅特1

沖縄旅行2


旅行会社と旅特1

「すぐ飛行機とはるかのチケット取らな!」
「ほんまや!」
沖縄の結婚式までは2週間でした。
私たちは、いつも利用している旅行会社に電話をしました。
その旅行会社は、私のように障害を持った者の旅行をサポートしてくれます。

私のスマートフォンをスピーカーフォンにして、旅行会社の人と話をしました。
「車椅子で沖縄まで飛行機を利用したいので、チケットの手配をお願いしたいのですが…?」
「わかりました、何名様でご利用でしょうか…?」
「2名です、車椅子が1名で、介助者が1名です」
利用する空港、利用したい時間帯、私と彼の氏名と年齢、性別を伝えました。
「わかりました、すぐお調べします」


“旅行会社と旅特2”へつづく









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文章 沖縄旅行1魚釣りと結婚式2

沖縄旅行1


魚釣りと結婚式2


「うん、来月にあっちの海の見えるチャペルで式挙げるんやって」
「へ~、ジュンブライドやなぁ…、ええなぁ…」
「こっちに来はるんやったら、せっかくやしお2人で式に出席して
下さいやって、チャペル2階やけど、エレベーターあるらしい、
一緒に出席してくれるか…?」
「うん、もちろんやん!」

「○○日やって」
「えっ、ほんまにすぐやん!」
「うん、3泊するし、魚釣りもしよな」
「うん」
「釣りできる場所調べといてくれるって」

花嫁さんは、彼がダイビングで知り合った長年の友達です。
沖縄でダイビングショップをしていて、私たちが沖縄にダイビングに
行った時にはいつも船や機材の手配をしてくれます。
彼と同じプロダイバーの彼女は彼と一緒に私を沖縄の海に潜らせて
くれます。
何度も奇跡のような世界を見せてくれたとても素敵な女性です。

「式に出るんなら服買わな」
「ああ、そうやなぁ」
「海の見えるチャペルの結婚式か~、ステキやろなぁ」
いつの間にか、今回の旅行のメインが魚釣りからチャペルの結婚式に
変わっていくような気がしてきました。


“沖縄旅行2”へつづく












文章 沖縄旅行1魚釣りと結婚式

沖縄旅行1


魚釣りと結婚式1

「魚釣り行こか…?」
「どこに…?」
「沖縄に!」
私と彼との沖縄旅行は、彼の突然の提案から始まりました。
早速、彼が沖縄の友達に電話をかけました。

「そっちに魚釣りに行きたいんやけど、どっかええとこあるか…?」
私は、彼の電話している声を心地よく聴いていました。
「えっ、結婚…?」
「そっちでか…?」
「チャペルで、へ~、ええやん、おめでとう!」
「結婚式に…?、そりやぁええけど…、車椅子で入れるか…?」
「あ、そうか、それやったら大丈夫やな」
私は何だかワクワクした気持ちになりました。
「えっ、6月の、…、もうすぐやん!」
「そうか~、わかった!」
「うん、じゃあ、魚釣りもその日に合わすわ」

「結婚しはんの…!?」
電話を切った彼に待ちきれずに聞きました。


“魚釣りと結婚式2”へつづく











宝探し…。 

数年前から私の体と環境は変わり始めました。
突然、体に二次(?)障害やってきたからです。

心のどこかで覚悟していたものの、やっぱり心は沈みました。
今まで当たり前にできていたことができなくなったり、毎日、腕や手、
体のしびれを感じるようになりました。
きっと一人でいたら“ブクブク…、ブクブク…”ともっと底の底まで沈んで
いたでしょう…。

私の辛い話にも耳を傾け続けてくれて、私を支えてくれた男(ひと)、
自分が必要とされている驚きと喜びを教えてくれた男(ひと)、
共に歩んでくれたその男(ひと)がいてくれたから、一人では辛かった
気持ちや環境の中にいても笑顔でいることができました。

自分が必要とされる喜びや支えてもらうだけでなく、この男(ひと)の
ことを支えていきたいという気持ちにも出逢えました。

私の周りでおきている“悲しみ”、“出逢い”、“喜び”、“奇跡”…、は全部、
生きている命の途中で見つけることができた宝物です。
これからも、その宝物たちを抱きしめて、まだまだたくさんの宝物を
探しながら歩いていきたいと思っています。

『どんな宝物が見つかるかなぁ…』
今まで見つけた宝物、これから見つかる宝物をこのブログにも散り
ばめて…、誰かに聞いてもらえたら嬉しいなと思っています。

ー宝探し…。ー完










彼女のストーリー15コワイー!コワイー!コワイー!…

(これは物語です)

「すみませーん!」
彼女の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきました。
『あっ!』

“カチャ”
鍵の開く音がして、消防の服着た男の人と、彼が入ってきました。

「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼女は、何度も言いながら、車いすに座らせるためにベットのフチに
座らせてくれた彼の体にしがみつきました。
「よう頑張ったな、もう大丈夫!、俺、一緒やしな!」
彼はそう言って、彼女を強く抱きしめてくれました。

「冷たい!」
少し落ち着きを取り戻しつつあった彼女が声をあげました。
ベットのフチに座った彼女の足は、殆どが水に浸かってしまっていた
のです。
彼女は、その時初めて、家の中の自分がどんな状況だったのか本当に
解りました。
彼女が寝ていたベットの全て浸かってしまうギリギリまで水が上がって
きていたのです。
「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼女は、また彼にしがみつきながら言いました。
「大丈夫!、一緒に避難しよな」
彼はそう言うと、彼女の体を抱き上げて車いすに座らせました。

彼が仕事の帰りにバイクで彼女の家の近くを通ると、膝まで水に
浸かってしまいました。
彼は、家で一人の彼女が心配になって、彼女の家に向かいました。
彼女の家に近づくにつれ、水かさは増していき、乗っていたバイクも
水に浸かってしまい、運転できなくなって乗り捨てました。
彼女の家に着くまでに水は彼の首まできてしまいました。
彼は泳いだりしながら…、彼女の無事を願いながら…、彼女の家に
辿り着きました。
玄関の前までくると、家の中にいる彼女が外にいる消防の服を着た男の人
と毅然と話す声が聞こえてきました。
『よかった…!あいつ凄いなぁ…!』

「すみませーん」
彼はドアの前の消防の人にそう言って鍵を開け一緒に彼女のいる家の中
に入りました。
『なんだこれは!』
部屋のかなりの高さまで水がつき、床に置かれていたものが、プカプカ
と浮いていました。 

「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼女がしがみついてきました。
『…一人で怖かったんやなぁ…、無事でよかった…!』
彼は彼女を強く抱きしめました。
「コワイー!、コワイー!、コワイー!、コワイー!」
彼は、再び不安を感じでしがみついてきた彼女に声を掛け、一緒に避難
するために車いすに座らせました。


-おわり-













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